タティス・ジュニアが「二塁」で初スタメン なぜパドレスは球界屈指の外野手を二塁で起用したのか

記事のポイント

・タティス・ジュニアが「2番・二塁」でロッキーズ戦に出場した
・二塁でのスタメン出場はキャリア初だった
・ザンダー・ボガーツに休養を与えるための特別編成だった

タティス・ジュニアが「二塁」で初スタメン

 4月11日(日本時間12日)、パドレスのフェルナンド・タティス・ジュニアが「2番・二塁」でロッキーズ戦に出場した。

 タティス・ジュニアのメインポジションは右翼だ。二塁での守備経験は、2023年9月6日(同7日)のフィリーズ戦でわずか1イニングを守っただけ。二塁でのスタメン出場は、この日がはじめてだった。

 タティス・ジュニアは5度の守備機会を難なくこなした。7回には一死二塁一塁の場面で、タイラー・フリーマンがショートゴロ。遊撃手のジェイク・クロネンワースからの送球を受け、ダブルプレーを成立させた。

なぜタティス・ジュニアは二塁で起用されたのか

 タティス・ジュニアが二塁で起用された理由は、正遊撃手のザンダー・ボガーツに休養を与えるためである。スタメンを外れたボガーツに代わり、正二塁手のジェイク・クロネンワースが遊撃を守った。そして、空いた二塁にタティス・ジュニアが入ったのだ。

 パドレスはこのオフ、ユーティリティープレイヤーのソン・ソンムンを獲得。ボガーツがベンチスタートとなる場合は、二塁にソンムン、遊撃にクロネンワースを抜てきするプランが掲げられていた。しかし、ソンムンはオフの打撃練習中にわき腹を痛め、開幕から故障者リストに登録されている。

 また、『MLB.com』は、タティス・ジュニアが二塁で起用された理由のひとつとして「打撃不振」をあげている。タティス・ジュニアは開幕から15試合に出場し0本塁打、OPS.611と精細を欠いている。

 同記事によると、クレイグ・スタメン監督は「二塁での守備に集中することで、打撃にも好影響を与えるかもしれない」と、相乗効果を期待しているようだ。

タティス・ジュニアの守備について

 一方で、タティス・ジュニアの二塁起用に対して、懐疑的な声も少なくない。タティス・ジュニアは球界屈指の守備力を誇り、昨シーズンは自身2度目のゴールドグラブ賞、およびプラチナグラブ賞を獲得している。プラチナグラブ賞はリーグでもっとも優れた守備を誇る選手に贈られるものだ。

202320242025
DRS29015
OAA10-18
FRV1229
タティス・ジュニアの右翼での守備指標
2023年と2025年はプラチナグラブ賞を受賞

 また、タティス・ジュニアはメジャー初昇格を果たした2019年から2021年まで、遊撃手としてプレーしていた。

 当時のタティス・ジュニアは、圧倒的な強肩でスーパープレーを連発していた。このことから、ボガーツがオフの場合は「タティス・ジュニアを遊撃で起用するべき」との声もあがっている。

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MLB通信編集部

10年以上にわたりメジャーリーグを観戦。大学を卒業後、大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当。日本のメジャーリーグ報道に疑問を抱き、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。