低迷のエンジェルス、若手有望株クリスチャン・ムーアを三塁で起用か レンドンの今季全休でチャンス

昨年ドラフト1巡目指名の若手内野手

 エンジェルスのトッププロスペクトにチャンスが巡ってきた。2月21日(日本時間22日)地元誌『オレンジ・カウンティ・レジスター』のジェフ・フレッチャー記者は、エンジェルスの若手内野手であるクリスチャン・ムーアが開幕ロースターに登録される可能性が高いと報じた。

 ムーアは2024年のドラフトで、1巡目(全体8位)で指名されプロ入り。シングルAを経て、8月にはダブルAに昇格。25試合で6本塁打、20打点、OPS.984の好成績を残している。プロスペクト情報サイト『MLB Pipeline』の今年の全体ランキングで、ムーアは68位となっている。

 ムーアはテネシー大学在籍時からマイナーリーグに至るまで、二塁を守ってきた。また、二塁のレギュラーであるルイス・レンヒーフォが今シーズン終了後にFAとなることも踏まえ、球団はムーアを二塁手として育成する方針だ。しかし同記事によると、ムーアは今シーズンに限り三塁に挑戦することになるという。

アンソニー・レンドンの今季全休により三塁での起用へ

 エンジェルスの三塁はアンソニー・レンドンがレギュラーの最有力候補だった。しかし、春季キャンプ直前になり左股関節の手術を受けることが決定。18日(同19日)には今シーズンを全休することが発表された。2020年の移籍以降、度重なるケガで満足にパフォーマンスを発揮できないレンドン。そこでエンジェルスはこのオフ、選手層を厚くするために三塁手のヨアン・モンカダを獲得した。

 モンカダは『MLB Pipeline』のランキングで全体2位の評価を得たこともある元トッププロスペクトだ。2016年のデビュー以降、レッドソックスとホワイトソックスでプレー。三塁手として合計で747試合に出場している。

 ただし、モンカダもケガが多く、直近の3シーズンでは計208試合の出場にとどまる。昨シーズンは4月に左内転筋の部分断裂で長期離脱。最終的にはルーキーイヤーを除いて最小となる12試合の出場に終わった。基本線としては、開幕サードにはモンカダが抜擢される見込みだ。しかし春季キャンプでのパフォーマンス次第では、ムーアにも十分チャンスはあるだろう。

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シャヌエルやネトなど、トッププロスペクトの早期昇格相次ぐエンジェルス

 もしムーアが開幕ロースターに登録されれば、ドラフトから1年も経たずしての昇格となる。選手層が薄いエンジェルスは近年、トッププロスペクトを早い段階でメジャーで起用する傾向にある。

 例えば、ノーラン・シャヌエルは2023年のドラフトで1巡目(全体11位)で指名され、その1ヶ月後にメジャーデビューを果たした。ザック・ネトは2022年に1巡目(全体13位)でプロ入りすると、翌年の開幕直後にメジャーに昇格。昨シーズンは内野手として球団初の「20-20(20本塁打20盗塁)」をクリアした。

 22日(同23日)にはマリナーズとのオープン戦がおこなわれ、ムーアは新加入のティム・アンダーソン(マイナー招待選手)に代わり5回から途中出場。三塁での出番はなかったものの、二塁の守備をなんなくこなした。9回にはセンターへのヒットで出塁し、チームのサヨナラ勝ちをアシストした。

 「ポスト大谷」元年だった昨シーズンは、25年ぶりとなる地区最下位に終わったエンジェルス。ムーアが希望の光となれるか、要注目だ。