日本一わかりやすい「wOBA」のしくみ 〝50-50〟大谷翔平を超えたのはあのスラッガー

wOBA = 得点を生み出す能力

 「wOBA」は「打者の攻撃力」を評価するスタッツだ。正式名称は「Weighted On-Base Average」。

 具体的には「1打席あたりの得点を生み出す能力」を示している。日本でも認知が拡大している「OPS」も「1打席あたりの得点を生み出す能力」を示している。「wOBA」は「OPS」をさらに細かく、なおかつ正確にした分析したものである。

ホームラン1本による平均得点は「2.05点」

 「wOBA」の核となるのは、その打席結果における「得点価値」だ。「得点価値」とは、本塁打やシングルヒット、ツーベース、四球といった打席の結果がもたらす平均得点のこと。

 データサイト「ファングラフス」では、シーズン毎の得点価値の統計が公表されている。これを見ると、2024年は、1本塁打につき「2.05」点、1シングルヒットにつき「0.88」点、1ツーベースにつき「1.25」点、1四球につき「0.69」点が平均で得点されたことになる。

 その打者のすべての打撃結果を打席数で割ることで「1打席あたりの得点を生み出す能力」を正確に計算できるのだ。

「OPS」よりも優秀な「wOBA」

 出塁率と長打率を足すだけの「OPS」はシンプルかつ明解である一方、打者を評価するには正確性に欠ける側面がある。

 出塁率の最大値は「1.000」で長打率の最大値は「4.000」だ。これだと、長打の多いパワーヒッターに数値が偏ってしまったり、1番打者のように出塁を重視するタイプのバッターが過小評価されてしまう。

 その他にも「OPS」では、盗塁での貢献が反映されない。「wOBA」は盗塁もチームの得点を増やす重用な要素とみなされ、その計算に含まれている。

 「wOBA」はその正確性から、選手の総合評価を示す「WAR」の算出に大きな役割を果たしている。

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2024年のwOBAランキング

1 アーロン・ジャッジ ヤンキース .476

2 大谷翔平 ドジャース .431

3 フアン・ソト ヤンキース .421

4 ボビー・ウィット・Jr ロイヤルズ .410

5 ヨルダン・アルバレス アストロズ .402

データサイト『ファングラフス』参照