レイズ、昨季104盗塁のチャンドラー・シンプソンがデビュー 秒速9メートルはウィット・ジュニア級

シンプソンがメジャーデビュー

 「スピード」はメジャーリーグの醍醐味のひとつだ。歴代最多の1406盗塁を記録したリッキー・ヘンダーソンや今年の1月に米殿堂入りを果たしたイチローなど、数多くのスピードスターがメジャーの歴史を彩った。

 新たなスピードスター候補がメジャーの舞台にやってきた。4月19日(日本時間20日)のヤンキース戦で、レイズのチャンドラー・シンプソンが「1番・中堅」でメジャーデビューを果たした。9回ウラにはデビン・ウィリアムズからメジャー初ヒットとなるエンタイトル・ツーベースを放った。

昨季はマイナーで104盗塁&首位打者

 シンプソンは昨シーズン、マイナー2階級(A+級とAA級)で104盗塁を成功させた。その前年も94盗塁をマークしており、4シーズンで通算214盗塁を記録している。プロスペクト情報サイト「MLBパイプライン」では、マイナーリーガーたちの能力を「20-80スケール」で評価している。20が最低で80が最高なのだが、シンプソンは「Run(走塁)」の項目で80を獲得。これはシンプソンのスピードがすでに球界トップクラスであることを示している。

 MLB公式サイトのサム・ダイクストラ記者によると、今シーズンのシンプソンはすでに秒速30フィート(9.14メートル)以上のスプリントスピードを16回も記録しているという。スプリントスピードとは走塁時に計測された最高速度を示すもので、昨シーズンのメジャーリーグの平均は秒速27フィート。〝もっとも脚の速い選手〟は、平均で秒速30.5フィートを記録したボビー・ウィット・ジュニア(ロイヤルズ)だった。

 打席では三振が少なく四球を選べる。昨シーズンの三振割合は8.5%で、四球(44)が三振(43)を上回った。コンタクトヒッターであり、そのスピードによって多くの内野安打を量産できる。昨シーズンは打率.355で所属リーグの首位打者となった。一方で、パワー不足は否めない。今シーズンにマイナーリーグで放った長打は1本のみで、長打率は.329、ハードヒット率は16.2%にとどまる。

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最後の三桁盗塁はビンス・コールマン

 マイナーリーグのシーズン最多盗塁記録は、2012年にビリー・ハミルトン(当時レッズ・マイナー)が記録した「155盗塁」。ハミルトンはメジャー昇格後も走りまくり、2017年に59盗塁を記録した。

 メジャーのシーズン最多記録は、ヘンダーソン(当時アスレチックス)が1982年に記録した130盗塁。1987年にビンス・コールマン(当時カージナルス)が109盗塁を記録して以降、100盗塁を超えた選手は現れていない。シンプソンが塁に出たら要注目だ。