アスレチックスのウィルソン、打率リーグ3位&三振率5.0% 〝天才打者〟トニー・グウィンと比較する声も

打率リーグ3位

 アスレチックスのジェイコブ・ウィルソンが打ちまくっている。ウィルソンは昨シーズンの後半にメジャー初昇格を果たしたばかりの遊撃手。今年は開幕ロースターを勝ち取り、レギュラーとして起用されている。

 開幕からの連続安打は「15試合」とし、これは球団史上4人目の快挙。3月31日(日本時間1日)のカブス戦ではメジャー初本塁打をマークした。今年からチームの仮本拠地となる「サター・ヘルス・パーク」でのチーム初得点だった。

 開幕から39試合に出場しここまでOPS.842、wRC+149。打率.348は、規定打席到達者のなかでは、ヤンキースのアーロン・ジャッジポール・ゴールドシュミットに次いでリーグ3位の高水準だ。また、米データ会社「オプタ・スタッツ」によると、ウィルソンは開幕36試合で「40安打&20打点」に到達。これは打点が公式記録になった1920年以降で、新人野手としては最速記録だという。

https://twitter.com/OptaSTATS/status/1920233710856630603

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トニー・グウィンとの類似性

 さらに、ウィルソンの凄さのひとつに「三振の少なさ」が挙げられる。三振割合(K%)のメジャー平均が22.0%であるのに対して、ウィルソンは5.0%をマーク。規定打席到達者のなかでは、パドレスのルイス・アライズ(2.1%)に次いでメジャー2位。開幕からここまで、1試合で2三振以上を記録した試合は1試合しかない。

 野球アナリストのライアン・シュペーダー氏は、ウィルソンとトニー・グウィンの類似性を指摘。通算試合数を基準に、両者の通算打撃成績を比較して自身のXに投稿している。グウィンは通算3141安打を記録した天才打者で、パドレスで8度の首位打者を獲得。そして、グウィンもまた三振が極端に少なかった打者だ。通算10232打席に立ち、喫した三振はわずかに「434」。三振割合(K%)は通算4.2%に満たない。

 5月10日(同11日)のヤンキース戦が終了した時点で、ウィルソンは通算で66試合(23歳41日)を消化。253打席で77安打、17三振を記録し、通算打率.320。グウィンは通算66試合目(23歳68日)の時点で261打席、69安打、22三振で通算打率は.288をマークしている。

 シュペーダー氏の投稿からわかるように、現在のウィルソンは同時期のグウィンを上回るパフォーマンスを発揮している。また、グウィンは右翼を中心に守った外野手だったが、ウィルソンは遊撃手をこなしつつハイレベルなバッティングを維持している点も念頭に置きたい。

 ウィルソンを中心に、タイラー・ソーダーストロムローレンス・バトラー、さらには先月にメジャーデビューを果たしたニック・カーツと、才能豊かな若手野手がアスレチックスにはひしめいている。彼らの活躍が、黄金時代への扉を開く。