- 2026/01/02 03:21
外野手で出場した際の打撃成績
5月20日(日本時間21日)、カブスの鈴木誠也がマーリンズ戦に「2番・右翼」で出場。6回にはカルビン・ファウチャーから第12号2ランを放つなど、5打数3安打4打点と爆発した。打点は「43」となり、メジャートップタイに浮上した。
正左翼手のイアン・ハップが左内腹斜筋を痛めて以降、鈴木は9試合連続で「3番・左翼」で起用されてきた。ハップが復帰したこの日も右翼で出場している。
今シーズンは主に指名打者として起用されてきた鈴木だが、外野手として出場した試合ではより良い打撃成績を残している。左翼で出場した9試合では、40打席で2本塁打、OPS.804。右翼ではまだ3試合とサンプルが少ないものの、3本塁打、OPS1.643。指名打者としては33試合に出場し、146打席で7本塁打、OPS.753だ。
通算ではどうだろうか。メジャー4年目を迎える鈴木は、右翼手として通算1177打席に立ち、48本塁打、OPS.826を記録。指名打者では通算434打席で16本塁打、OPS.799だ。守備に就くことにより、鈴木の打撃は向上していると言えるのだ。
カブスのチーム事情
鈴木といえば、日本球界では5度のゴールデングラブ賞を受賞した守備の名手。メジャーでも、1年目の2022年から2シーズンは正右翼手として236試合に出場していた。ところが、昨シーズン途中からはコディ・ベリンジャー(現ヤンキース)にポジションを譲る形で指名打者での起用が増えた。今シーズンもカイル・タッカーの加入に伴い、引きつづき指名打者専任のような起用法となっている。
鈴木は守備に就くことで打撃への相乗効果をもたらすタイプのプレイヤーだ。昨年末に公開されたスポーツ総合メディア「THE DIGEST」のインタビュー記事では、守備からバッティングのリズムが生まれると説明。「(指名打者だと)貢献するところがバッティングだけになる。打てなかったらより考え込んでしまう」と語っている。首脳陣にも外野手としての出場を訴えており、オフにはトレードの噂も浮上した。
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DRSではタッカーに及ばず
一方で、鈴木が守備に就けない理由のひとつに守備指標の低さがあげられる。「DRS」は守備によって防いだ得点を示すもので、守備防御点とも言われる。鈴木は昨シーズン、右翼でDRS3を記録。1200イニングに換算すると6に相当する。一方、昨シーズンのタッカーは右翼でDRS7、1200イニング換算では14と高い数字を残した。鈴木も決して守備が悪いわけではないが、データ全盛期のメジャーリーグでは、指名打者での起用が妥当だと判断される。なおタッカーはキャリアを通じて安定した守備を披露しており、右翼のDRSが0を下回ったことがない。2022年にはゴールドグラブ賞も受賞している。
ただでさえメジャートップクラスのバッティングを誇る鈴木。もし外野手に復帰したら、どんな成績を残してくれるのだろうか。