- 2025/01/28 14:14
パドレスの補強戦略が明らかになった。6月2日(日本時間3日)、米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のデニス・リン記者は、パドレスが今年のトレード市場で外野手の補強を目指していると報じた。ターゲットは、レッドソックスのジャレン・デュランだ。
現在、ナ・リーグ西地区2位につけるパドレス。昨オフは放映権問題やオーナー一族のお家騒動の影響で財政難に陥り、納得のいく戦力補強をおこなえなかった。フェルナンド・タティス・ジュニアやマニー・マチャドらの活躍によって善戦しているが、レギュラーシーズンとプレーオフを勝ち抜くにはさらなる戦力の上積みが必要だ。
最大のウィークポイントは左翼だ。パドレスは開幕から左翼手のレギュラーを固定できず、計7人の選手を起用してきた。もっとも多い30試合(21先発)で出場しているのがジェイソン・ヘイワード。オフにアストロズからFAで加入したベテランだが、OPS.494、wRC+39と低空飛行がつづいている。先月末には左わき腹を痛めてチームを離脱し、復帰の目処は立っていない。
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ヘイワードが離脱して以降はギャビン・シーツが左翼を守った。シーツはオフにホワイトソックスをノンテンダーとなり、パドレスとマイナー契約を結んだ。オープン戦で結果を残しメジャー契約を結ぶと、開幕以降は主に指名打者としてプレー。5月の月間成績はOPS.891、wRC+149と好調で、5月22日(同23日)のブルージェイズ戦では最終回の同点アーチを含む2本塁打を記録した。
ところが、6月1日(同2日)におこなわれたパイレーツ戦で守備の際にフェンスに衝突。マイク・シルト監督は試合後、シーツが股関節や手首に強い痛みを訴えていることを明らかにした。現時点では故障者リストに登録されていないが、当分はベンチスタート、あるいは指名打者での出場に限定される可能性が高いだろう。
デュランはレッドソックスの絶対的レギュラーのひとりで、開幕から「1番・左翼」として出場している。走攻守で高いレベルを誇り、昨シーズンは191安打、OPS.834を記録。メジャー史上初となる「10三塁打&20本塁打&30盗塁&40二塁打」を達成した一方で、外野守備でもメジャー2位となるDRS23を叩き出した。
レッドソックスは現在、ア・リーグ東地区4位と低迷。まだ6月に突入したばかりだが、この戦況が長引けばトレード市場に参入することも考えられる。レッドソックスがデュランを放出するメリットはふたつある。ひとつ目は、マイナー組織の強化だ。若手情報サイト「MLB Pipeline」が開幕前に発表したファームシステムランキングで、レッドソックスは3位だった。しかしこれは、クリスチャン・キャンベル、マルセロ・マイヤーがメジャーに昇格する前の評価。さらに、レッドソックスは昨オフにギャレット・クローシェを獲得するにあたり4名のプロスペクトを放出している。
球界屈指の外野手であり、FAとなるまで3年以上保有できるデュランを放出すれば、それ相応の対価を得ることができる。同記者によると、パドレスは対価としてトッププロスペクトのレオ・デブリエス、イーサン・サラスを放出すると指摘している。デブリエスは同サイトのプロスペクトランキングでチーム内1位、全体3位にランクインする両打ちの遊撃手、サラスはチーム内2位、全体29位にランクインしている捕手だ。この2名を獲得できれば、レッドソックスはマイナー組織を充実させ、中長期的なチーム作りが可能になるだろう。
ふたつ目として、ロマン・アンソニーのメジャー昇格への道筋が明確になる。アンソニーは球界随一の若手外野手で、同ランキングでは全体1位にランクインしている。今シーズン中の昇格が確実視されているが、レッドソックスでは外野の3ポジションがレギュラーで埋まっている。デュランの代わりにアンソニーを左翼で起用できれば、より将来を見据えた布陣となるだろう。
今シーズンのトレード・デッドラインは7月31日(同8月1日)だ。パドレスが大きな一手を打つかもしれない。