- 2025/04/01 08:32
強打者の証だ。6月29日(日本時間30日)、ナショナルズのジェームズ・ウッドがエンジェルス戦に「2番・左翼」で出場した。第一打席は、エンジェルスのジャック・コハノウィッツの初球を捉え、左翼へのシングルヒット。4回の第二打席は二塁ゴロに倒れた。
以降、ウッドは徹底的に勝負を避けられた。一死三塁・二塁で迎えた5回の第三打席ではひとつめの申告敬遠。同点の7回で迎えた第四打席は、二死二塁で敬遠。9回の第五打席には二死三塁でまたも敬遠。3点のリードを奪った11回には、一死三塁でこの日4度目の敬遠を受けた。
ウッドは昨シーズンにメジャーデビューを果たしたばかりの強打者だ。開幕からここまで左翼のレギュラーとして起用され、22本塁打、64打点、OPS.938と圧倒的な成績を残している。6月19日(同20日)のロッキーズ戦ではチームの連敗を止めるサヨナラホームランを放った。
| 試合 | 安打 | 四球(故意四球) | 本塁打 |
| 84 | 89 | 54(8) | 22 |
| 打点 | 盗塁 | OPS | bWAR |
| 64 | 11 | .938 | 3.8 |
(6月29日現在)
「MLB.com」のサラ・ラングス記者によると、1試合に4つの故意四球を記録したのはメジャー史上6人目。ウッドの前に「1試合4故意四球」を記録したのは、2004年のバリー・ボンズ(当時ジャイアンツ)。ボンズは同シーズンで実に4度の「1試合4故意四球」をマークしている。
このシーズンのボンズは45本塁打を放ち、左打者としてシーズン最高記録となるOPS1.422を記録。シーズンにおける四球数(232)、故意四球数(120)でもメジャー記録を樹立し、出塁率(.609)も新記録だった。結果的に、ボンズは4年連続7度目のMVPに輝いている。
| 試合 | 安打 | 四球(故意四球) | 本塁打 |
| 147 | 135 | 232(120) | 45 |
| 打点 | 盗塁 | OPS | bWAR |
| 101 | 6 | 1.421 | 10.6 |
また、1試合における故意四球の最多記録は、1990年5月22日(同23日)のレッズ戦でアンドレ・ドーソン(当時カブス)が記録した「1試合5故意四球」。ドーソンはエクスポズ(現ナショナルズ)やカブスで活躍した外野手で、1987年には49本塁打を放ちMVPを受賞した。1990年には、当時メジャー史上3人目の「300本塁打+300盗塁」をクリアし、2010年に米野球殿堂入りを果たした。
故意四球は、強打者のみに許される苦肉の策。ウッドはメジャー2年目にして、ボンズ、ドーソンらの領域に踏み入ったというわけだ。