ジョシュ・ヘイダー、セーブ数メジャー1位&成功率100% 好調の要因は「アーム・アングル」【成績詳細】

 アストロズの守護神が最高のシーズンを過ごしている。7月5日(日本時間6日)、アストロズのジョシュ・ヘイダーがドジャース戦の8回二死から登板。無失点でゲームを締めくくり、メジャー単独トップとなる25セーブ目をマークした。

 開幕からここまで38試合に登板し5勝1敗、防御率1.80をマークするヘイダー。セーブ・シチュエーション(セーブが記録される場面)では25試合に登板し、25セーブ。すなわち100%のセーブ成功率を誇っている。

試合勝敗セーブ防御率
385-1251.80
FIPK%BB%bWAR
2.7540.1%4.8%1.8
ジョシュ・ヘイダーの今季成績
(7月5日現在)

 ヘイダーはメジャー9年目を迎えるベテランリリーバー。ブルワーズでプレーした2020年(短縮シーズン)には13セーブをあげ最多セーブのタイトルを獲得した。2023年シーズン終了後にパドレスをFAとなり、アストロズと5年9500万ドル(約140億円)の大型契約を交わした。これは、リリーフ投手としてはメッツのエドウィン・ディアスに次ぐ史上2番目の高額契約だった。

 アストロズ1年目の昨シーズンはリーグ2位の34セーブをマークし、チームを地区優勝に導いた。一方で、自己ワーストの8敗を記録するなど打ち込まれるシーンも多く、防御率は3.80、FIPは3.50と支配力に欠けた。特に被本塁打の数が増え、9回あたりの被本塁打数を示す「HR/9」は1.52を記録。これは70イニングを投げたリリーフピッチャーのなかではもっとも高い数字だった。

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 地元紙「ヒューストン・クロニクル」のマット・カワハラ記者は、今シーズンのヘイダーの好調を支える要因として、アーム・アングル(腕の角度)の変化を紹介している。データサイト「ベースボール・サバント」によると、今シーズンのヘイダーのアーム・アングルは「29度」。昨シーズンが「34度」だったため、5度も下がっていることになる。

 ヘイダーのピッチングは、シンカーとスライダーの2球種で構成されている。腕の角度が下がった結果、ヘイダーのスライダーはより鋭く曲がるようになった。同サイトのデータでは、スライダーの曲がり幅は昨シーズンに比べて、縦に5インチ(約13センチ)、横に2インチ(約5センチ)も大きくなっている。

 また、腕の角度が下がったことでスライダーの球速が2.3マイル(約3.7キロ)減速した。その結果、95.5マイル(約153.7キロ)のシンカーとの緩急が生まれ、打者を惑わすピッチングにつながっている。こういった改善により、投球全体の被ハードヒット率は昨シーズンの38.8%から32.1%に、スライダーの被ハードヒット率は昨シーズンの41.5%から25.9%にまで良化している。

 6月27日(同28日)には開幕から23試合連続でセーブに成功し、アストロズの球団記録を更新したヘイダー。大型契約2年目にして、新たな境地に達している。