- 2025/04/01 13:44
ジャイアンツの「逆転サヨナラランニングホームラン」 オラクル・パーク以外の29球場ではフェンスオーバーだった
劇的な結末を迎えた。7月8日(日本時間9日)、ジャイアンツのパトリック・ベイリーがフィリーズ戦に「9番・捕手」で出場。3対1のビハインドで迎えた9回ウラ、一死三塁・一塁でフィリーズのジョーダン・ロマノの初球を捉えると、打球は右中間フェンスの最上部に直撃。大きく跳ね返ったボールが外野に転がるなか、ベイリーは一気にホームに生還した。稀に見る「逆転サヨナラランニングホームラン」でゲームを制した。
「MLB.com」のサラ・ラングス記者によると、「サヨナラランニングホームラン」は2016年のタイラー・ネークイン(当時ガーディアンズ)以来、実に9年ぶり。ジャイアンツでは2013年のアンヘル・パガンが記録しており、ベイリーが球団史上2人目の達成になるという。
また、2点差以上のビハインドにおける「逆転サヨナラランニングホームラン」は、1920年以降ではメジャー史上5度目。1989年のボブ・ダーニアー(当時フィリーズ)以来、およそ36年ぶりだ。
ベイリーはジャイアンツの正捕手として開幕から72試合に出場。この日のランニングホームランを含めて2本塁打、26打点、OPS.554をマークしている。ベイリーはいわゆる「守備型捕手」で、強肩とフレーミングの両方でメジャートップクラスの評価を得ている。昨シーズンはDRSで20を記録して、初のゴールドグラブ賞に輝いた。
ベイリーが放ったサヨナラランニングホームランは、打球速度103.4マイル(166.4キロ)、打球飛距離414フィート(126.2メートル)という、まさに完ぺきなあたりだった。データサイト「ベースボール・サバント」によると、ベイリーの打球は30球団中29球団の本拠地でフェンスオーバーのホームランとなっていたという。同試合がおこなわれたオラクル・パークでのみ、フェンスオーバーしない打球だと判断されているのだ。
オラクル・パークといえば、左打者がもっとも苦戦する球場として知られている。ホームから右翼までが94.2メートルと狭いが、その偏りを補うように7メートルの高さの右翼フェンスがそびえ立つ。加えて、右中間はぽっこりと膨らんだ形になっており、ホームから126.5メートルもの距離がある。ベイリーの打球はちょうど右中間の最深部にめがけて飛んだため、フェンスオーバーしなかったのだ。さらに、オラクル・パークはサンフランシスコ湾の海沿いに立地しているため、海風によって右翼方向の打球が押し戻されてしまう。
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この球場だからこそ生まれた「逆転サヨナラランニングホームラン」という劇的な決着。ベイリーの喜びもひとしおのはずだ。