アクーニャ・ジュニアにトレード論、移籍先候補は「マリナーズ」 米メディアが「1対5の大型トレード」提案

 予想外のトレードが実現するかもしれない。7月8日(日本時間9日)、米スポーツ専門局「ESPN」のデビッド・シェーンフィールド記者が、トレード予想にまつわる記事を公開した。同記者は、トレードが頻繁に取り沙汰されている選手と異なり〝可能性は低いがトレードされるかもしれないビッグネーム〟を紹介。そのひとりとして、ブレーブスのロナルド・アクーニャ・ジュニアをピックアップ。移籍先候補はマリナーズだ。

 アクーニャ・ジュニアは卓越したパワーとスピードを併せ持つスター選手。メジャー1年目の2018年には26本塁打、OPS.918を記録し、新人王を獲得。2023年にはメジャー史上初の「40-70」、つまり40本塁打と70盗塁を達成し、満票でMVPに選出された。昨シーズン終了時点で、1番打者として2000打席以上に立ち「出塁率.350以上」「長打率.530以上」を記録したのはメジャーの歴史でアクーニャ・ジュニアだけだ。

 昨シーズンの5月に左ヒザの前十字じん帯を断裂し残りのシーズンを棒に振ったアクーニャ・ジュニア。今年の5月に約1年ぶりにメジャーに復帰を果たすと、パドレス戦でのシーズン初打席で第1号ホームランを放った。ここまで41試合に出場し11本塁打、4盗塁、OPS1.059、wRC+183と文句無しの成績を残している。その一方で、チームはナ・リーグ東地区4位に低迷。このままいけば、トレード市場では「売り手」として参入することになるだろう。

 そんななか、同記者はマリナーズがアクーニャ・ジュニアの獲得に動く可能性を指摘している。カル・ローリーの活躍もあり、411得点はリーグ6位。チームOPSも.730でリーグ7位につけるマリナーズ。後半戦を戦い抜き、プレーオフに進出するには得点力をさらに強化したいところだ。マリナーズでは開幕から右翼のレギュラーだったビクター・ロブレスが右腕を骨折しチームを離脱。同記者はアクーニャ・ジュニアが右翼に入り、ローリーの前(1番か2番)に置くことで得点力は飛躍的に向上すると説明。さらに、フリオ・ロドリゲスの負担を分散できる側面もあるだろう。

 スター選手をトレードで獲得する場合、相応の対価が必要となる。アクーニャ・ジュニアを獲得する場合のパッケージとして同記者は、先発投手のブライス・ミラーに加えて、プロスペクトのコルト・エマーソン(遊撃手)、ハリー・フォード(捕手)、ラザロ・モンテス(外野手)、ブライデン・ガルシア(投手)をまとめた1対5の取引が適当だとしている。

 先発投手に故障者が続出しているブレーブスで、ミラーは即戦力として期待できる。今シーズンはここまで苦戦しているが、昨シーズンは12勝をあげるなど高いポテンシャルを秘める投手だ。フォードは「MLB.com」のプロスペクトランキングでチーム内5位の評価を得る若手捕手。今シーズンはAAA級で9本塁打、OPS.866と好成績を残すが、ローリーの存在によってメジャーでの出番を掴みきれない。

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  また、同記者はコスト面についても言及している。アクーニャ・ジュニア級のスーパースターなら高額なサラリーになりがちだが、心配はない。アクーニャ・ジュニアはメジャー2年目の開幕直後に8年1億ドル(約146億円)で契約を延長している。今シーズンが契約7年目で、契約最終年の来シーズンは年俸1700万ドル(約25億円)。2027年と2028年はクラブ・オプションで、行使された場合の年俸は同じく1700万ドルだ。キャリアの早い段階で長期契約を結んだため、比較的にリーズナブルなサラリーとなっているのだ。

 さらに、マリナーズは今夏のトレード・デッドラインで補強費を増額すると報じられている。昨オフは控えめな補強に終始したマリナーズだが、ア・リーグ西地区2位、ワイルドカード争いでは3位につけるなど奮闘。プレーオフ進出と悲願のワールドシリーズ初制覇に向けて、勝ちを目指す姿勢を見せているというわけだ。

 毎年、想定外のトレードが成立するメジャーリーグ。マリナーズがサプライズを仕掛けるかもしれない。