トミー・ジョン手術の権威、デービッド・アルチェック氏が死去 執刀数2400回超え、かつては田中将大にもメス

 球界の名医が旅立った。7月17日(日本時間18日)、トミー・ジョン手術の権威として知られるデービッド・アルチェック氏が亡くなったことがわかった。享年68歳。アルチェック氏が名誉医師を務めるニューヨーク州の病院が発表した。米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」によると、アルチック氏は昨年に脳腫瘍の診断を受けていたという。

 アルチェック氏はコーネル大学医学部を卒業し、1991年にメッツのチームドクターに就任。メッツでは数多くのトミー・ジョン手術を担当し、投手たちを復活に導いた。昨年におこなわれた「AP通信」のインタビューでアルチェック氏は、合計で2400件ほどの執刀を担当したと回顧している。

 有名どころでは、ジェイコブ・デグロム(2010年)、ザック・ウィーラー(2015年)、ノア・シンダーガード(2020年)の執刀を担当。2015年には田中将大(当時ヤンキース)の右ヒジの骨棘(こつきょく)除去手術をおこなっている。

 メッツのスティーブン・コーエン・オーナーは、ブログサービス「メディウム」の公式ページで声明を発表。「デービッド・アルチェック氏の訃報に触れ、深い悲しみを覚えます。同氏は20年以上にわたり、チームドクターとしてメッツに携わり、世界でも指折りの技術と深い愛で選手たちを支えてくれました。ご家族、ご友人、医療現場で関わりをもったすべての人々に哀悼の意を表します」

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 卓越した技術で多くのメジャーリーガーを救ったアルチェック氏。野球界への貢献は計り知れない。

※画像はHSSの公式ホームページより(https://www.hss.edu/profiles/doctors/david-altchek