ホワイトソックス、メッツとのトレード交渉に進展 ロバート・ジュニアの対価にマーク・ビエントスを要求

 興味深いトレードが実現するかもしれない。ホワイトソックスのルイス・ロバート・ジュニアは今夏のトレード市場で人気を博している選手のひとりだ。ロバート・ジュニアは走攻守に秀でた中堅手で、2023年には38本塁打、OPS.857の好成績を残しシルバースラッガー賞を受賞した。

 今シーズンが契約最終年で、年俸は1500万ドル(約22億2000万円)。2026年と2027年は球団オプションとなっており、それぞれ2000万ドル(約30億円)の年俸が設定されている。再建を目指すチーム事情を踏まえると、オプションが行使される可能性はほぼゼロに近い。こういった事情から、トレード・デッドラインでの放出が確実視されている。

 ロバート・ジュニアに熱視線を送っているのがメッツだ。メッツは昨オフ、正中堅手候補としてホセ・シリを獲得した。シリは高い守備力を誇る外野手で、一発を期待できるパワーも魅力的。しかし、4月上旬に自打球で左すねを骨折し、現在も復帰の目処は立っていない。以降はタイロン・テイラーが中堅で起用されているが、打率.204、OPS.558と精彩を欠く。走攻守に優れたロバート・ジュニアを獲得できれば、打線を大幅にアップデートすることができるというわけだ。

 そんななか、米メディア「USA Today」のボブ・ナイチンゲール記者は7月27日(日本時間28日)、両球団の交渉についての最新情報を報じた。同記者によると、ホワイトソックスはロバート・ジュニアの交換要員として、マーク・ビエントスをリストアップしているという。

 ビエントスは右打ちの三塁手で、昨シーズンに27本塁打を放ちブレイク。プレーオフでも5本塁打を放つなど、底知れぬ勝負強さを見せた。しかし、今シーズンはやや伸び悩み、ここまで73試合で6本塁打、OPS.638と低迷。6月には右脚を痛めて戦線を離脱し、プロスペクトのロニー・マウリシオに三塁のポジションを奪われてしまった。

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 ビエントスは2022年にメジャー初昇格を果たしたばかりで、FAとなる2029年まで保有できる。また、ビエントスは調停権取得前であり、コスト面でも負担は少ない。ホワイトソックスの中長期的な正三塁手として極めてフィットしているプレイヤーと言えるのだ。

 今月末のトレード・デッドラインまで残りわずか。フアン・ソトを獲得した昨オフと同様、トレード市場でも勝者を目指す。