【速報】フィリーズがヨアン・デュランを獲得へ 誤算続出のブルペンを強化、対価として超有望株2名を放出か

 フィリーズが補強ポイントを埋めそうだ。7月30日(日本時間31日)、ツインズのヨアン・デュランがフィリーズにトレードされることがわかった。米スポーツメディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が報じている。フィリーズは対価としてミック・エイベルエドゥアルド・テイトのトッププロスペクト2名を放出する見込みだという。

 デュランはツインズの絶対的クローザーで、平均100.2マイル(161.3キロ)の剛速球と制度の高いスプリッターを投げ分ける。今シーズンはここまで16セーブ、防御率2.01の好成績を残し、被本塁打は7月22日(同23日)のドジャース戦で大谷翔平に打たれた1本のみだ。

 優勝候補の一角として開幕を迎えたフィリーズだが、ブルペン事情に頭を悩ませることになった。新加入のジョーダン・ロマノは安定性を欠き、ここまで42試合で防御率6.81と低迷。ベテランのジョー・ロスは被本塁打が増加し、リリーフとしては30試合で防御率5.31と苦しいシーズンを過ごしている。

 ブルペンの支柱的役割を期待されたホセ・アルバラードは、5月に禁止薬物の使用が発覚し出場停止の処分が下った。8月中旬に復帰できる予定だが、プレーオフでは登板できない。こういった背景があり、フィリーズのリリーフ陣による防御率はリーグ12位の4.33にまで落ち込んでいる。

 メジャーでもっとも多くのイニング(608.2)を投げる先発陣のおかげで、ブルペンの稼働量は最小限にとどまっているフィリーズ。しかし、後半戦とプレーオフの険しい戦いを想定すると、強力なリリーフを1枚加えたいところだった。デュランは現在のフィリーズにとって、極めてフィットした存在と言える。

 デュランの対価としてツインズへの移籍が報じられているエイベルとテイトは、それぞれプロスペクト情報サイト「MLBパイプライン」で全体100位以内にランクインする超有望株だ。最新のランキングでは、エイベルが全体92位(チーム内6位)、テイトが全体56位(チーム内4位)となっている。

 エイベルは5月18日(同19日)のパイレーツ戦でメジャーデビューを果たし、6回無失点で初勝利を記録。2戦目のブルージェイズ戦でも5回途中を1失点にまとめるなど、すでにメジャーの舞台で結果を残している。デビューから2戦連続で5回以上を投げ、無四球で1失点以下に抑えたのはメジャー史上初の快挙だった。

 テイトは同サイトで、エイベルよりも高い評価を受けている捕手。今シーズンはA+級で研鑽を積んでおり、数年後にはツインズの正捕手に成長しているかもしれない。デュランはその実力に加え、FAとなるまで残り2年間も保有できる。このことから、フィリーズはトッププロスペクト2名という大きな対価を支払った格好だ。

 球界有数のリリーバーを獲得したフィリーズ。ますます手強い存在となるだろう。