カブス・鈴木誠也、「引っ張り率」と「打球角度」が急上昇 バレル率はメジャー全体8位【昨季との比較あり】

 メジャー4年目にしてキャリア最高のシーズンを過ごすカブス・鈴木誠也。すでに自己最高となる27本塁打、84打点をマークしており、球界トップクラスの強力打線を擁するカブスにおいて欠かせない存在となっている。

 6月22日(日本時間23日)のマリナーズ戦では20号本塁打を放ち、日本人メジャーリーガーでは2人目となる「3年連続20本塁打」をクリア。後半戦開始直後には、並み居る強打者たちを抑えてリーグ最多打点に浮上した。

 データサイト「ベースボール・サバント」を見れば、その好調の要因を鮮明に紐解くことができる。まず、昨シーズンに比べて大きく向上しているのが「バレル率」だ。バレル打球とは「速度と角度が適切に組み合わさった打球」を意味し、ヒットや長打になる確率が格段に高くなる。全打球に占めるバレル打球の割合を「バレル率」といい、今シーズンの鈴木はメジャー全体で8位の18.7%を記録。昨シーズンと比べて7.2%も上昇している。

 バレル率の向上。そのキーワードとなるのが「引っ張り」と「角度」だ。一般的に、長打は引っ張り方向への打球が多い。メジャーでは引っ張り方向への打球の割合を「Pull %」といい、鈴木はここまで42.1%をマーク。昨シーズンが32.6%だったので、9.5%も上昇している。

 さらに、最もヒットや長打が生まれやすい8度から32度の角度で飛んだ打球の割合を示す「LA Sweet-Spot %」も、昨シーズンの38.8%から43.4%に転じている。その結果、引っ張り方向へのフライやライナーの割合を示す「Pull Air %」も自己最高の25.6%に達し、ホームランが量産できている。もともとの打球速度の速さに加え「良い角度で引っ張る意識」が、鈴木の活躍につながっているというわけだ。

鈴木誠也の打球データ
20242025
バレル率11.5%18.7%
Pull %32.6%42.1%
LA Sweet-Spot %38.8%43.4%
ハードヒット率49.2%50.0%
Pull Air %15.2%25.6%

 日本人メジャーリーガー史上最高の右打者とも呼ばれる鈴木。さらなる高みを目指して、バットを振りつづける。

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MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。