カブス・鈴木誠也、「引っ張り率」と「打球角度」が急上昇 バレル率はメジャー全体8位【昨季との比較あり】

 鈴木誠也が覚醒している。今季、ここまで27本塁打、OPS.820をマーク。日本人メジャーリーガーとして2人目となる「3年連続20本塁打」を悠々とクリアし、本塁打数でキャリアハイを更新中だ。

 データサイト『ベースボール・サバント』を見れば、その好調の要因を鮮明に紐解くことができる。まず、昨季と比べて「バレル率」が飛躍的に向上していることがわかる。

 バレルとは「速度と角度が適切に組み合わさった打球」を意味し、ヒットや長打になる確率が格段に高くなる。全打球に占めるバレルの割合を「バレル率」といい、今季の鈴木はメジャー全体で8位の18.7%を記録。昨季と比べて7.2%も上昇している。

 鈴木が強い打球を飛ばすことができる理由は「引っ張り」と「角度」だ。一般的に、長打は引っ張り方向への打球が多い。全打球のうち、引っ張り方向への打球の割合について、鈴木はここまで42.1%をマーク。昨季が32.6%だったので、9.5%も上昇している。

 さらに、最もヒットや長打が生まれやすい8度から32度の角度で飛んだ打球の割合を示す「スイートスポット率」も、昨季の38.8%から43.4%に上昇。

 その結果、引っ張り方向へのフライおよびライナーの割合が劇的に向上し、ホームランの量産につながっている。もともとの打球速度の速さに加え「良い角度で引っ張る意識」が、ハイパフォーマンスの源泉となっているわけだ。

20242025
バレル率11.5%18.7%
引っ張り率32.6%42.1%
スイートスポット率38.8%43.4%
Pull Air %15.2%25.6%
鈴木誠也の打球データ
『ベースボール・サバント』より

 日本人メジャーリーガー史上最高の右打者とも呼ばれる鈴木。さらなる高みを目指して、バットを振りつづける。

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。