元通訳の裏切りから「史上最高の一日」まで……ドジャース・大谷翔平の歩みをまとめた究極の一冊が発売

 ドジャースで2年目のシーズンを送る大谷翔平。今シーズンも開幕から「1番・指名打者」で起用され、ハイペースで本塁打を量産。2年連続の50本塁打を射程圏内に捉えるなど、ナ・リーグ西地区首位を走るチームの原動力になっている。また、6月には投手として実戦復帰を果たした。プレーオフでの〝二刀流〟完全復活を見据え、順調な仕上がりをみせている。

 昨シーズンは移籍1年目にして史上初の「50-50(50本塁打と50盗塁)」を成し遂げ、ワールドシリーズ制覇を実現した大谷。打者に専念することで圧倒的な成績を残し、オフには満票でMVPに輝いた。指名打者を専任とする選手がMVPに選ばれるのも初のことだった。

 歴史的な1年を過ごし、正真正銘のスーパースターとなった。そんな大谷の〝ドジャースでのこれまで歩み〟をまとめた一冊『SHOHEI OHTANI : YEARS in LA DODGERS』が東京書籍から発売された。著者のJ・P・ホーンストラ氏はカリフォルニアを拠点とするスポーツ記者で、ドジャース移籍から現在に至るまでの大谷を近傍で見つめてきた。

 大谷のドジャース1年目は元専属通訳・水原一平氏の裏切りから始まった。これは、水原氏がスポーツ賭博でつくった負債を返済するために大谷の口座から約1700万ドルもの大金を不正に送金したというもの。第一報から事態が沈静化するまで、大谷が送った慌ただしい日々が事細かく記されている。

 波乱の幕開けとなったレギュラーシーズンだが、シーズン最終盤には「野球史上最大の1日」が待っていた。9月19日(日本時間20日)、ローンデポ・パークでおこなわれたマーリンズ戦で、大谷は前人未到の「50-50」を達成したのだ。

 この試合で大谷は第50号を含む3打席連続本塁打、終わってみれば6打数6安打10打点を記録。1試合10打点はドジャースの球団新記録だった。また、シーズン120打点に到達し、松井秀喜氏(ヤンキースほか)が持つ「日本人選手によるシーズン打点記録」も更新した。同書では、この歴史的な一日を、詳細かつ臨場感をもって振り返ることができる。

 その後のプレーオフを順調に勝ち進み、ワールドシリーズはヤンキースとの〝名門対決〟となった。第二戦での左肩の負傷を乗り越えて、世界一に輝くまでの大谷の戦いをプレイバックしている。

 我々の予想を超える活躍をみせてくれるドジャース・大谷。その歩みが凝縮された究極の一冊となっている。

SHOHEI OHTANI : YEARS in LA DODGERS

J・P・ホーンストラ/著 田代学/監訳 丹羽 美佳子/協力

定価2,200円

2025年8月19日発売 出版:東京書籍

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この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。