タイガースの快進撃に暗雲 昨季サイ・ヤング賞のタリック・スクーバルが緊急降板、左わき腹を痛める【成績詳細】

 エースにアクシデントだ。9月12日(日本時間13日)、タイガースのタリック・スクーバルがマーリンズ戦に先発し、4回途中4失点で5敗目を喫した。

 4回、無死一塁からエリック・ワガマンを中飛に打ち取った直後、捕手のジェイク・ロジャースやAJ・ヒンチ監督がマウンドに駆け寄った。スクーバルは左わき腹を気にしており、トレーナーに付き添われてマウンドから降板した。

 スクーバルはメジャーを代表する左腕投手で、昨シーズンは18勝、防御率2.39、FIP2.49をマークしサイ・ヤング賞を獲得した。今シーズンも開幕からエースとして支配的なピッチングをつづけ、5月25日(同26日)のガーディアンズ戦では「マダックス(100球未満での完封勝利)」を達成した。同試合では13個の三振を奪っており、これはマダックス史上最多奪三振記録だった。

 並外れた投球術を身につけている。決して四球を与えず、変化球を主体としたピッチングで三振を量産する。4月8日(同9日)のヤンキース戦から6月6日(同7日)のカブス戦にかけては、メジャー史上初となる「11試合のスパンで90奪三振以上+3四球以下」を記録した。

 ここまで13勝をマークし、防御率2.26と224奪三振はともにリーグ2位にランクイン。K/BBはメジャー1位の8.00となっている。

タリック・スクーバルの今季成績
試合イニングW-Lセーブ
29183.113-50
防御率FIP被打率得点圏被打率
2.262.29.197.180
奪三振K%与四球BB%
22432.1%284.0%

 スクーバルの安定した活躍もあり、タイガースは4月下旬から現在に至るまでア・リーグ中地区で首位をキープ。2位のガーディアンズとは7.5ゲーム差をつけており、11年ぶりの地区優勝にむけて邁進している。 

 タイガースは攻守のバランスがとれており、最新の得失点差は「+95」。1984年以来、41年ぶりのワールドシリーズ制覇も期待されている。タイガースがプレーオフでも善戦するにはスクーバルの存在が必要不可欠となる。今はただ、スクーバルが軽症であることを願うばかりだ。