アーロン・ジャッジがリーグ新記録の「シーズン36敬遠」 メジャー記録はボンズの「120敬遠」【成績詳細】

 まさに強打者の証だ。9月25日(日本時間26日)、ヤンキースのアーロン・ジャッジがホワイトソックス戦に「2番・右翼」で出場し、3打数2安打をマークした。試合は5回、一死満塁からジャンカルロ・スタントンが走者一掃の3点タイムリーを放ち逆転に成功。盤石の投手リレーでリードを守り抜き、先発のカルロス・ロドンはリーグ2位の18勝目をあげた。

 ジャッジは2回の第二打席と6回の第四打席で〝申告敬遠〟を受け出塁した。「MLB.com」のブライアン・ホッチ記者によると、ジャッジはこれでシーズン36回目の申告敬遠となり、ア・リーグ新記録を樹立。これまでのア・リーグ記録は1957年にテッド・ウィリアムス(元レッドソックス)がマークした「34敬遠」だった。

 言わずもがな、ジャッジは球界を代表する右のスラッガーだ。そのパワーは並外れており、2022年にはア・リーグ新記録となる62本塁打をマーク。3度の本塁打王、2度のリーグMVPに輝いている。

 7月12日(同13日)にはメジャー史上最速となる1088試合目で通算350本塁打に到達。9月11日(同12日)のタイガース戦ではキャリアで361本目のホームランを放ち、通算本塁打数でヤンキース歴代単独4位に浮上した。この試合を終えた時点でリーグトップの打率.330をマークしており、首位打者のタイトルをほぼ手中に収めている。

アーロン・ジャッジの今季成績
試合本塁打打点盗塁
1495110912
OPS出塁率長打率得点圏OPS
1.140.457.6831.148
四球BB%三振K%
12318.4%15723.5%

 申告敬遠は2017年からメジャーに導入されたルールだ。あらかじめ「故意四球」を申告することにより、投手が投球をしなくても打者は出塁が許される。試合時間の短縮や投手の負担軽減などの効果がある。記録としては故意四球と同じ扱いだ。

 今年のジャッジに故意四球が増えた理由は、シーズンを通して好調を維持できたからにほかならない。ジャッジは開幕からスタートダッシュに成功し、4月12日(同13日)から7月20日(同21日)まで打率.350以上をキープした。このスパンだけで23回の申告敬遠を受けている。

 7月9日(同10日)のマリナーズ戦では第2打席で申告敬遠を受けた。これがシーズン24回目の故意四球となり、1957年にミッキー・マントルが樹立した球団記録を更新した。なお、ヤンキースでは1924年にベーブ・ルースが28回の故意四球を受けているが、故意四球が公式記録となったのは1955年以降なので参考記録として扱われている。

 また、メジャーにおける故意四球のシーズン記録は、2004年にバリー・ボンズが記録した「120回」だ。この年のボンズはメジャー歴代3位となるOPS1.422を記録するなど、伝説的なシーズンを過ごした。同シーズンではメジャー歴代最高となる出塁率.609をマークしている。

 名だたる強打者と同じように、ジャッジもまた、勝負を避けたほうが懸命というわけだ。