アレックス・ブレグマンが2年連続でFAへ 昨オフはレッドソックスと〝オプトアウト付き契約〟で決着

  レッドソックスのアレックス・ブレグマンがオプトアウトを行使してFAになることがわかった。「ニューヨーク・ポスト」や「ジ・アスレチック」など、複数の米メディアが報じている。ブレグマンは残り2年8000万ドルの契約を破棄し、新たな契約を模索することになる。

 ブレグマンは通算200本塁打を誇る強打の三塁手だ。2016年にアストロズでメジャー初昇格を果たすと、その翌年には球団史上初のワールドシリーズ制覇に貢献。2019年には41本塁打、OPS1.015の好成績をマークし、シルバースラッガー賞を手にした。

 昨オフにFAとなり、2億ドル前後の長期契約を模索したブレグマン。タイガースから6年1億7100万ドル、カブスから4年1億2000万ドルの契約を提示されるも、最終的にレッドソックスと3年1億2000万ドルの契約を結んだ。

 レッドソックスとの契約で決め手となったのは、毎シーズン終了後に設定された「オプトアウト」だ。オプトアウトとは「契約を見直したり、破棄できる権利」のこと。レッドソックスで好成績をマークすれば、最短で1年後には再びFA市場に参入できる仕組みを設けたというわけだ。

 今シーズンのブレグマンは114試合に出場し18本塁打、OPS.822をマークした。開幕から「3番・三塁」で起用され、4月15日(同16日)のレイズ戦では5打数5安打2本塁打と大爆発。4月20日(同21日)からは12試合連続安打をマークした。

 しかし7月に右足の太ももを痛め、1ヶ月以上の離脱を余儀なくされた。復帰後は成績を落とし、8月は2本塁打、OPS.735、9月は2本塁打、OSP.640に終わった。ケガの影響でレギュラーシーズンを495打席でフィニッシュし、4年ぶりに規定打席を逃した。

アレックス・ブレグマンの今季成績

試合rWAR本塁打打点OPS盗塁K%BB%
1143.51862.822114.1%10.3%

 このオフのブレグマンは、クオリファイング・オファー(QO)にまつわる制約がない点で有利に働くはずだ。QOとはチームがFAになる選手に対して規定額の1年契約を提示できるもの。旧チームは、QOを破棄した選手が新たなチームと契約した場合にドラフト指名権を得ることができる。新たなチームにとっては、ドラフト指名権の一部を没収されるデメリットがある。

 チームは「過去にQOを提示された選手」と「シーズン中に移籍した選手」に対してQOを提示することはできない。ブレグマンの場合は、昨オフにFAとなった際にアストロズからQOを受けているため、レッドソックスはブレグマンにQOを提示できない。つまり、ドラフトの指名権を失わずにブレグマンと契約することが可能なのだ。

 このオフはほかにも、カイル・シュワーバー(フィリーズ)やカイル・タッカー(カブス)、ボー・ビシェット(ブルージェイズ)などの一流打者がFA市場に登場する見込みだ。ストーブリーグが徐々に熱を帯びてきた。

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MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。