- 2025/07/31 13:18
【オフの動き・補強ポイント】再建まっしぐらのカージナルス アレナド、ドノバン、グレイらのトレードは秒読み
近年の低迷と編成体制の一新に伴い、昨オフに「リセット」を宣言したカージナルス。このオフも引き続きチームの再建を推し進める。
昨オフの最優先課題は、高年俸を抱えるノーラン・アレナドの放出だった。しかし、3年7400万ドルの残り契約がネックとなり、交渉は難航。結果的に2025年シーズンもカージナルスでプレーすることとなった。
このオフこそはアレナドを放出したいカージナルス。残りの契約は2年4200万ドル(うち500万ドルはロッキーズが負担)にまで減り、昨年と比べてハードルは下がった。また、カージナルスもアレナドのサラリーの一部を負担する用意があり、アレナド本人もトレードを受け入れる姿勢を示している。一方で、アレナドの〝トレード・バリュー〟そのものを不安視する声も少なくない。
2013年にロッキーズでデビューして以来、10年連続でゴールド・グラブ賞を獲得。2015年から2年連続で最多本塁打と最多打点の二冠に輝くなど、攻守で優れた実績を誇るアレナド。しかし、近年はパフォーマンスが低下しており、2025年シーズンは107試合で打率.237、12本塁打でフィニッシュ。OPS.666はキャリアワーストだった。三塁守備は依然として安定感があるため、資金力に余裕があり、三塁手が不足しているチームにフィットするかもしれない。
ノーラン・アレナド
2025 / stats
| WAR | 試合 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
| 1.3 | 107 | 12 | 52 | 3 | .237 | .666 | .289 | .377 |
ドノバンも放出候補だ。ドノバンは打席でのアプローチが優れた左打者で、今シーズンの空振り率は13.4%、三振割合は13.0%だった。最終的に118試合で打率.287、10本塁打、OPS.775をマーク。また、内外野を守るユーティリティ性も兼ね備えており、今シーズンは二塁で100試合、左翼で18試合に出場。ほかにも一塁、三塁、遊撃、右翼での守備経験がある。
ドノバンはメジャー4年目の若手で、残り2年でFAとなる。カージナルスの再建計画は「2027年シーズン以降に優勝を狙えるチームを作る」ことを前提としているため、ドノバンを今のうちに放出し、対価を獲得したい考えがある。
すでにドノバンはトレード市場で人気銘柄となっており、ユーティリティ・プレイヤーのミゲル・ロハスがFAとなったドジャース、「左打者」と「二塁手」を補強ポイントとするアストロズ、「外野手」と「二塁手」が不足するロイヤルズなどが候補として浮上している。
ブレンダン・ドノバン
2025 / stats
| WAR | 試合 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 打率 | OPS | 出塁率 | 長打率 |
| 2.7 | 118 | 10 | 50 | 3 | .287 | .775 | .353 | .422 |
投手ではソニー・グレイもトレードされる可能性が高い。グレイは先発投手としてリーグ3位の14勝をマークし、K/BB5.29はリーグ1位だった。2024年シーズンから2年連続で200奪三振をクリアするなど、その実力に疑いの余地はない。
ソニー・グレイ
2025 / stats
| WAR | 投球回 | 勝 | 敗 | セーブ | 防御率 | 奪三振 | 与四球 | K/BB |
| 1.4 | 180.2 | 14 | 8 | 0 | 4.28 | 201 | 38 | 5.29 |
来シーズンの年俸は3500万ドルで、2027年に球団オプション(球団が契約を更新できる権利)が設定されている。カージナルスの再建計画を踏まえればこの球団オプションはほぼ確実に破棄されるだろう。先発投手は常にニーズがあり、トレード市場で注目を集めるはずだ。
