トレード成立 今季36本塁打のウォードがエンゼルスからオリオールズへ 対価はグレイソン・ロドリゲス

 11月18日(日本時間19日)、エンゼルスのテイラー・ウォードがオリオールズにトレードされることが決まった。エンゼルスは対価として、先発投手のグレイソン・ロドリゲスを獲得する。

 ウォードはメジャー8年目の今シーズン、主に「4番・左翼」として157試合に出場し36本塁打、103打点、OPS.792の好成績を残した。パワーヒッティングを持ち味とする右打者で、過去4シーズンで合計98本塁打を記録。5月には球団新記録となる「10試合連続長打」を放っている。2026年シーズン終了後にFAとなることから、トレード市場で注目を集めていた。

 オリオールズはトレード・デッドラインで中堅手のセドリック・マリンズを放出しており、後半戦は左翼手のコルトン・カウザーが中堅で起用された。カウザー以外では、トッププロスペクトのディラン・ビーバースやディラン・カールソンらが左翼で起用されたが、後半戦に左翼手が放った本塁打は合計で6本にとどまった。

 エンゼルスが獲得するロドリゲスは、2024年シーズンに13勝をあげた右腕だ。2018年のドラフトで1巡目(全体11位)指名を受け、2022年にはトッププロスペクトランキングで球界全体6位の評価を得た。シュート回転するフォーシームと精度の高いチェンジアップを武器とし、平均以上の三振奪取能力を持つ。

 懸念点は故障癖だ。今シーズンは右ヒジと広背筋を痛め、1試合も登板できないままシーズンを終えた。8月にクリーニング手術を受けているが、来春のスプリングトレーニングには間に合う見込みだ。2029年シーズン終了後にFAとなるため、エンゼルスは来シーズンから4年間、ロドリゲスを保有できる。

 エンゼルスは先発ローテーションの補強が急務だった。先発投手による防御率4.91はリーグ最下位で、31試合に先発したカイル・ヘンドリックスはシーズン終了後に引退を発表。26試合に先発したタイラー・アンダーソンはFAとなり、若手右腕のジャック・コハノウィッツは23試合で3勝11敗、防御率6.81と結果を残せなかった。

 ブレイクを果たしたばかりのスラッガーと、エースのポテンシャルを秘める右腕の運命が交錯した。

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MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。