ジェフ・ケントが米野球殿堂入り バリー・ボンズは5票に満たず......投票結果、時代委員会の概要まとめ

 12月7日(日本時間8日)、ジャイアンツなどで活躍したジェフ・ケントが殿堂入りを果たした。メジャーリーグ専門チャンネル「MLBネットワーク」にて、米国野球殿堂が発表した。

時代委員会とは?

 米野球殿堂は、BBWAA(全米野球記者協会)による「記者投票」とは別に、時代委員会による「特別投票」を設けている。ケントは特別投票で殿堂入りを果たした。

 時代委員会は、殿堂入りを逃した選手のほか、監督や野球関係者らの功績を精査し、再び殿堂入りの機会を生み出す組織だ。「1979年以前の選手」「1980年以降の選手」「1980年以降の監督・野球関係者」の3つの区分があり、それぞれが1年ずつ実施される。

 今年は「1980年以降の選手」が対象だ。記者投票と同じく、合格ラインは「得票率75%」だ。時代委員会は16名で構成されるため、12票以上を獲得する必要がある。全候補者と投票結果は以下のとおり。

氏名結果得票数功績
ジェフ・ケント141997年から6年連続で100打点を記録した二塁手。ジャイアンツ時代にはボンズとクリーンナップを形成。
カルロス・デルガド91997年から9年連続で30HRをマーク。ブルージェイズの通算HR記録保持者(336)。
ドン・マッティングリー6ヤンキースのシーズン安打記録保持者。通算打率.307
デール・マーフィー6ブレーブスで活躍した外野手。1982年から2年連続でMVPを獲得した。
バリー・ボンズ5票以下メジャー歴代最多の762HRを放った。ステロイドを使用した疑いがある。
ロジャー・クレメンス5票以下レッドソックス、ヤンキースなどでプレーし、歴代最多7度のサイ・ヤング賞を獲得した。ステロイドを使用した疑惑がある。
ゲイリー・シェフィールド5票以下マーリンズ、ヤンキースなどで活躍し、通算509HRを放った。ステロイドを使用した疑いがある。
フェルナンド・バレンズエラ5票以下ドジャースで活躍した先発左腕。通算173勝。2年目の1981年に新人王とサイ・ヤング賞を同時受賞。

 

3番・ボンズ、4番・ケントの時代

 ケントは強打を売りにする二塁手で、二塁手として史上最多となる通算377本塁打を放った。1992年にブルージェイズでメジャーデビューし、メッツ、ガーディアンズを経て、1997年からジャイアンツに移籍した。

 ジャイアンツでは「4番・二塁」として、ボンズとクリーンナップを形成。2000年には33本塁打、OPS1.021の好成績をマークしMVPに選出された。

 引退から5年後の2014年に殿堂入りの資格を得るも票が伸び悩み、有資格最終年の2023年も得票率46.5%に終わった。

ボンズは薬物のイメージ払拭できず

 ボンズ、クレメンス、シェフィールド、バレンズエラの4名は得票数が5票に満たなかった。時代委員会のルールでは、投票で5票を下回った候補者は、次回の投票で候補から除外される。

 つまり、該当の4名は2028年におこなわれる「1980年以降の選手」の投票で候補から外れる。再び候補となるのは、最短で2031年だ。

 ボンズはパイレーツとジャイアンツでプレーし、メジャー歴代1位となる通算762本塁打を放ったスラッガーだ。輝かしい功績の一方で、現役晩年からステロイドの使用疑惑が浮上しており、その影響で殿堂入りの機会を逃していた。

 時代委員会による投票で殿堂入りを期待する声もあったが、ステロイドによる〝ダークなイメージ〟は今回も払拭できなかった。