大谷翔平、山本由伸から学ぶ「英語」の伸ばし方 スポーツ誌『Number』が「外国語学習」を特集

 今世紀初のワールドシリーズ連覇を成し遂げたドジャース。原動力となったのが、山本由伸の存在だ。

 山本はブルワーズとのリーグチャンピオンシップ・シリーズ第2戦でメジャー移籍後初の完投勝利をマーク。ブルージェイズとのワールドシリーズでは3勝をあげる活躍で、連覇の立役者となった。

 ピッチングだけでなく〝言葉〟でもチームを盛り立てた。前述のブルワーズ戦を前日に控えた10月13日(日本時間14日)、山本は記者会見で「Losing isn’t an option」と発した。

 山本の専属通訳・園田芳大氏はこれを「負けるという選択肢はない」と訳し、その粋な表現はあっという間にチームに浸透。スローガンとなり、ファンにも受け入れられた。

「専属の英語コーチ」が語る山本の英語力

 スポーツ専門誌『Number』の最新号が12月4日に発売された。テーマは「外国語学習法」だ。世界で活躍する日本人アスリートの「外国語の学び方」を深堀りしている。山本はその巻頭を飾っている。

 同号では、英語コーチとして山本をサポートするタカサカモト氏のインタビューが掲載されている。タカサカモト氏は日本人アスリートの語学習得を支援する「フットリンガル」の代表で、山本や松井裕樹(パドレス)の英語コーチを務めている。

 今年9月には「日本育ちが世界で戦うためのアスリート流英語習得術」(大和書房)を出版した。

 同氏によると、山本は多忙なシーズンのなかで、およそ100回もの英語レッスンをこなしたという。その影響もあり、山本が通訳を介さずにチームメイトとやりとりをする光景も多くなった。インタビューでは山本が実際に取り入れた英語学習法や、タカサカモト氏が考える学びのコツが紹介されている。

大谷は「ゲーム」で英語を習得

 ほかのページでは、ドジャースを現地で取材する柳原直之記者が「大谷翔平の英語力」について語っている。ワールドシリーズの優勝報告会で大谷は、ナチュラルな英語でファンへの感謝を述べた。

 普段からチームメイトやコーチ陣とごく自然にコミュニケーションを図る大谷。この記事では大谷の英語力について、2017年オフのメジャー挑戦から現在に至るまでの成長曲線がまとめられている。大谷がオンラインゲームを通じて英語を磨いたエピソードも必見だ。

メジャーならではの英語表現も

 同号ではほかにも、「ボールパークで使える小粋な野球英語」と題した表現集もあり、とても勉強になる。また、中国語が流暢な石川佳純さん(卓球元日本代表)や、世界中でプレーした経験をもつ吉田麻也氏(プロサッカー選手)などのインタビューも掲載されており、十人十色の「外国語習得のコツ」を知ることができる。

 スポーツ好きはもちろんのこと、英語や外国語の学習に興味のある方はマストバイな一冊だ。

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サムネイル画像は「Sports Graphic Number」(文藝春秋)より

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。