なぜクリスチャン・ウォーカーはドジャース戦に強いのか? 「球場別成績」が明かした真実

クリスチャン・ウォーカーが大谷翔平からホームラン

 5月5日(日本時間6日)、アストロズのクリスチャン・ウォーカーが「4番・指名打者」でドジャース戦に出場した。

 ドジャースの先発は大谷翔平。0対0の2回、ウォーカーは、大谷から第9号先制ソロホームランを放った。内角高めに投じられた97.7マイル(157.2キロ)のフォーシームを捉えたもので、395フィート(約120メートル)の特大弾だった。

 ウォーカーの一発で流れを掴んだアストロズ。投手陣の力投もあり、2対1でドジャースを下した。

なぜウォーカーは「ドジャース・キラー」なのか

 ウォーカーは12年目のベテランだ。ダイヤモンドバックスでプレーした2022年には160試合で36本塁打、OPS.804の好成績をマーク。同年は一塁守備も評価され、自身初のゴールドグラブ賞を獲得した。

 2024年のオフにアストロズと3年契約を結び、今季が2年目。開幕から正一塁手として起用され、ここまで37試合で9本塁打、OPS.963を記録している。

 そんなウォーカーは、球界屈指の「ドジャース・キラー」として知られている。ドジャースとの通算対戦成績は、以下の通り。

ウォーカーの対ドジャース通算成績
GHROPSwRC+
通算成績9530.879132

 ウォーカーは、2017年から8年間にわたりダイヤモンドバックスでプレーしていた。そのため、同地区のドジャースとの対戦歴が多い点は留意が必要だ。

 それを含めても、ウォーカーはドジャースとの相性が良い。

 なぜ、ウォーカーはドジャースに強いのか。その核心は「球場別成績」に表れている。以下は、ウォーカーの対ドジャース戦通算成績を「ドジャー・スタジアム(D.S)」と「それ以外」で分けたものだ。

ウォーカーの対ドジャース球場別成績
GHROPSwRC+
通算成績9530.879132
D.S45211.197219
D.S 以外509.59453

 このように、ウォーカーは、ドジャー・スタジアムで無類の強さを発揮している。本塁打も30本中21本がドジャー・スタジアムで放ったものだった。

 データサイト『ベースボール・サバント』が公開しているパーク・ファクターによると、同球場の過去3シーズンの本塁打指数(本塁打の出やすさ)は「127」となっている。これはメジャーで1位の数値だ。このことから「ドジャー・スタジアムはメジャーでもっともホームランが出やすい球場」だと言うことができる。

 ウォーカーは、同球場の〝地の利〟を活かしつつ、自身の長打力を最大化。圧倒的な成績を残すことで「ドジャース・キラー」の名をほしいままにしたわけだ。

 この日の試合はアストロズの本拠地「ダイキン・パーク」でおこなわれたが、ウォーカーが本領を発揮するのは、ドジャー・スタジアムにほかならない。もしワールドシリーズでアストロズと対戦することになれば、ウォーカーには要注意だ。

 

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。