マックス・シャーザーが「不正投球の天才」を超える 通算奪三振数でメジャー歴代9位に浮上

マックス・シャーザーが奪三振数でメジャー歴代9位に

 8月30日(日本時間31日)、ブルージェイズのマックス・シャーザーがマリナーズ戦に先発し、通算奪三振数でメジャー歴代9位に浮上した。

 ベテランの投球術が冴えた。シャーザーは今季はじめて7回を投げきり無失点にまとめた。フォーシームの最速は95.0マイル(152.9キロ)だったが、スライダー、カーブ、チェンジアップを随所に織り交ぜ、打者に的を絞らせなかった。ブルージェイズは7対0で勝利した。

 レコードブックにも名を刻んだ。5回にコール・ヤングから通算3534個目の三振を奪い、「通算奪三振数」でゲイロード・ペリーに並び、歴代9位タイとした。7回にはカル・ローリーから空振り三振を奪い、通算3535奪三振で歴代単独9位に浮上した。

 シャーザーは3度のサイ・ヤング賞を誇るベテラン右腕だ。メジャー19年目の今季は、ここまで13試合に先発し防御率6.16をマーク。右前腕や左足首、背中を痛めて2度にわたり故障者リストに登録されたが、7月末に復帰して以降は、再びチームのローテーションに組み込まれている。

不正投球の天才、ゲイロード・ペリー

 ペリーは通算314勝を誇る名投手だ。1962年にジャイアンツでデビューし、ウィリー・メイズ、ウィリー・マッコビー、フアン・マリシャルらとともにプレーした。1972年にはインディアンズ(現・ガーディアンズ)で、1978年にはパドレスでサイ・ヤング賞を獲得し、両リーグで同賞を獲得した史上初の投手になった。

 また、堂々と「スピットボール(不正投球)」を投げることで知られた。これは、ボールに唾液やワセリンなどの粘着物質をつけることで曲がりを鋭くするというもの。メジャーリーグでは1920年から正式に禁止されている。しかし、ペリーは工夫をこらしながら審判の目を欺き、スピットボールを投げつづけた。

 1974年には、現役中にも関わらず『私とスピットボール』なる自伝を出版し、不正投球の極意を語った。この本の出版を受け、大リーグ機構はスピットボールに関するルールを強化。これはいまでも〝ゲイロード・ルール〟と呼ばれている。

【関連記事】ケテル・マルテ、カジノで発見される 音信不通 → 故障者リスト → カジノでチームに水を差す

■公式X(@MLB_tsushin)ではメジャーリーグの最新情報を毎日発信しています!

この記事を書いた人 Wrote this article

Takafumi Kamiki

『MLB通信』の編集長をしています。大手出版社では、プロ野球・メジャーリーグに関するインターネット記事を書いていました。