ブルワーズ、ミジオロウスキーが「先発投手による最高球速」を更新 最速は103.6マイル 41球で100マイル超え

ミジオロウスキーが前代未聞のピッチング

 5月8日(日本時間9日)、ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキーがヤンキース戦に先発し、6回無失点で3勝目をマークした。

 注目すべきはその「球速」だ。この日、ミジオロウスキーはトータルで95球を投げた。そのうち、41球で100マイル超えを計測。22球で102マイル超えを計測し、10球で103マイル超えを計測した。

 『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、ピッチトラッキングがはじまった2008年以降で「103マイル」を計測した先発投手は、ミジオロウスキーを含めてわずか3名のみ。残りの2名は、2011年のジャスティン・バーランダー(当時タイガース)と、2022年のジョーダン・ヒックス(当時カージナルス)だ。

 このうち、ヒックスが2022年7月12日(同13日)のドジャース戦で記録した103.2マイル(166.1キロ)は、長らく「先発投手による最高球速」だった。この日のミジオロウスキーは、ヒックスの記録を軽々と更新。7球で103.2マイル以上をマークし、最速は103.6マイル(166.7キロ)に達した。

ジェイコブ・ミジオロウスキーとは何者か

 ミジオロウスキーは昨年6月にデビューした先発右腕だ。圧倒的なスピードボールを武器とし、三振を奪いまくる。昨季7月のドジャース戦では5回12奪三振を達成した。

 2年目の今季は開幕投手に指名され、球団新記録となる「開幕戦で11奪三振」をマーク。ここまで8試合で防御率2.45と好調をキープしている。また、この日をもってシーズン70奪三振とし、奪三振数でリーグ1位に浮上した。

 データサイト『ベースボール・サバント』によると、ミジオロウスキーの「エクステンション」はおよそ2.3メートルで、メジャートップクラスであることがわかる。

 エクステンションは、ピッチャープレートからリリースポイントまでの距離のことだ。日本では「球持ち」と表現されることも多い。エクステンションが長い投手は、より打者の近くでボールをリリースしていることになるため、球速が出やすい。

 ミジオロウスキーのほかに、ローガン・ギルバート(マリナーズ)やタイラー・グラスナウ(ドジャース)なども「エクステンションの長い投手」として知られている。

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MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。