- 2025/12/31 11:03
カージナルスのアレク・バールソン、メジャーでもっとも「捕球がうまい一塁手」だった
公式データサイトが新指標を公開
スタットキャストの登場以降、メジャーリーグではあらゆるプレーがデータ化されている。かつては感覚的に語られていたバットの軌道や投球の変化なども細かく数値化され、選手評価や戦術のあり方を根本から覆しつつある。
そうしたなか、データサイト『ベースボール・サバント』で新たに「Receiving OAA」という指標が公開された。これは、一塁守備に特化した守備指標で「平均的な一塁手なら捕球に失敗してしまう送球を、どれだけアウトにしたか」をあらわしたものだ。
一塁手にとって捕球は極めて重要な役割だが、これは決して容易ではない。内野手によって送球にクセ(高さや軌道)があり、イレギュラーすることも多い。
そこで同指標は、内野手からの送球を「オンターゲット(適切)」「高い」「低い」「バウンス」といった具合に分類し、それぞれのシチュエーションにおける平均的な捕球確率を計算。実際に記録したアウトと照らし合わせて、その一塁手の捕球能力を可視化しているのだ。
1位はアレク・バールソン
今季のランキングで1位となっているのはカージナルスのアレク・バールソンで、「Receiving OAA」で「7」をマークしている。特にワンバウンドした送球をアウトにする能力が高い。送球レベル「バウンス」では、全体トップの「2.3」を記録している。
たとえば、4月19日(同20日)のアストロズ戦では、捕球確率が「69.1%」のワンバウンド送球をアウトにしている。5回の守備で、ヨルダン・アルバレスの強烈なあたりをノーラン・ゴーマンがダイビングストップ。一塁への送球は絶妙にワンバウンドしたが、バールソンは難なく捕球し、アウトをもぎとってみせたのだ。
バールソンは昨季、チーム事情に合わせて一塁と外野を守り分け、ゴールドグラブ賞のユーティリティー部門を受賞した。オフにウィルソン・コントレラスが移籍したため、今季は一塁専任として起用されている。
これまでは守備範囲の狭さがネックとなり、バールソンの一塁守備はあまり評価されなかった。今季も「OAA」と「DRS(守備防御点)」は、いずれも平均を下回っている。しかし、新指標「Receiving OAA」の登場によって、これまで見過ごされてきた一塁手としての重要な能力が可視化された。守備範囲だけでは測れない「捕球能力」こそが、バールソンの真価なのだ。
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