【独自考察】デービッド・ピーターソンがカブスで復活できるワケ 内野守備指標はカブスが1位、メッツが23位

カブスがデービット・ピーターソンを獲得

 6月24日(日本時間25日)、カブスが、メッツのデービッド・ピーターソンをトレードで獲得することがわかった。メッツは対価として、プロスペクト内野手のコール・マティスを獲得する。米スポーツ放送局『ESPN』のジェフ・パッサン記者が報じている。

 ピーターソンはメジャー7年目の先発左腕だ。今季は先発とロングリリーフで起用され、16試合で防御率6.09、FIP3.85をマークしている。

カブス、先発ローテーションの補強を敢行

 カブスは先発ローテーションの再編に踏み切った。ポストシーズンへの進出を目指し、先手を打った格好だ。

 現在、カブスの先発ローテーションは危機に瀕している。昨年4月にトミー・ジョン手術を受けたジャスティン・スティールをはじめ、ケイド・ホートン、マシュー・ボイド、ジェイムソン・タイオンといった投手たちが、次々と故障に見舞われているのだ。

 さらに、エドワード・カブレラも、23日(同24日)のメッツ戦で左ハムストリング(太もも裏)を痛めて故障者リストに登録された。また、開幕から好投をつづけていたベン・ブラウンも、首の痛みによりチームを離脱している。

 この結果、先発投手のコマ不足が発生。現在、データサイト『ファングラフス』のチームページで「先発投手」としてリストアップされている投手は、今永昇太、コリン・レイ、ハビエル・アサドの3人しかいない。

 この危機を救うべく、ピーターソンは先発の一角として起用されることになる。なお、ピーターソンは今季終了後にFAとなる。このことから、契約を延長しない限り、およそ半年間のレンタル移籍となる。

ピーターソンはカブスで復活できるのか

 ピーターソンは、カブスで復活を遂げる可能性が高い。ヒントは、その投球術にある。

 ピーターソンは、シンカーとスライダーを駆使してゴロアウトを稼ぐピッチャーだ。データサイト『ベースボール・サバント』が算出したゴロ率は52.9%で、メジャーでも上位10%に該当する。

 カブスの内野陣は、メジャーでも屈指の守備力を誇り、内野のチームOAAは「22」でメジャー1位。特に、ニコ・ホーナーとダンズビー・スワンソンによる鉄壁の二遊間は、グラウンドボーラーにとって心強い存在だ。

 メッツは昨オフに「守備の向上」をテーマに補強を敢行したが、新加入のマーカス・セミエンはすでに守備が衰えており、一塁手のマーク・ビエントスもOAA-5と平均以下。

 この結果、内野のチームOAAは「-10」でメジャー23位に沈んでいる。実際に、ピーターソンはここまで16本の内野安打を許しており、内野安打率は14.3%にも達する。

 今季のカブスは、ピーターソンの復活に託されたと言っても過言ではない。

■構成・MLB通信編集部(@MLB_tsushin

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。