【独自考察】エデュアルド・ロドリゲス、飛躍のカギは「チェンジアップ」にあり メジャー11年目のベテラン左腕が通算100勝達成

エデュアルド・ロドリゲスが通算100勝を達成

 6月17日(日本時間18日)、ダイヤモンドバックスのエデュアルド・ロドリゲスがエンゼルス戦に先発し、7回1失点で6勝目をあげた。

 ロドリゲスはこれで、通算100勝を達成した。地元メディア『Arizona Sports』は、ベネズエラ出身の投手として、ロドリゲスは史上9人目の100勝投手になったと伝えている。

#PlayerW
1フェリックス・ヘルナンデス169
2フレディ・ガルシア156
3ヨハン・サンタナ139
4カルロス・ザンブラーノ132
5アニバル・サンチェス116
6カルロス・カラスコ112
7ウィルソン・アルバレス102
8ケルビム・エスコバー101
9エデュアルド・ロドリゲス100
通算100勝をあげたベネズエラ出身の投手たち
Arizona Sports』より

チェンジアップを磨き技巧派投手に変貌

 ロドリゲスはメジャー11年目の先発左腕だ。33歳を迎えた今季も衰えを感じさせない。ここまで15試合に登板し、防御率(2.45)とイニング(88.1)でそれぞれリーグ5位につけている。5月10日(同11日)のメッツ戦では9回途中1失点の好投を見せた。

 今季のロドリゲスは、モデルチェンジが奏功している。フォーシームで押すスタイルから、多彩な変化球で打者を打ち取る技巧派へと変貌を遂げたのだ。

 特に注目したいのが、チェンジアップだ。今季のロドリゲスは、フォーシームへの依存度を減らし、チェンジアップの投球割合を増やしている。

 球速や変化量が際立っているわけではないものの、ロドリゲスは抜群のコントロールでチェンジアップを投じている。データサイト『ファングラフス』が算出した「Location+」を見ると、昨季が「102」だったのに対し、今季は「114」にまで上昇している。

 特に右打者の内角低めに投げ込むことで威力を発揮する。打者はロドリゲスのチェンジアップを芯で捉えることができず、「xwOBA」は昨季と比べて大幅に改善されている。まさに、ウィニングショットとなっているのだ。

%Location+xwOBA
202521%102.315
202628%114.291
ロドリゲスのチェンジアップに関するデータ
『ファングラフス』と『ベースボール・サバント』より

現在のダイヤモンドバックスの状況

 ダイヤモンドバックスは現在、38勝36敗(.514)でナ・リーグ西地区3位につけている。同地区には絶対的王者のドジャースがいるものの、ワイルドカード圏内には0.5ゲーム差に詰め寄っている。

 打線にはジョーダン・ローラーやトミー・トロイなど勢いのある若手が多く、一定の得点力を維持している。投手陣は、ロドリゲスを中心に、ザック・ギャレンやマイケル・ソロカ、ライン・ネルソンなど経験豊かな実力派が揃っている。

 ロドリゲスが、チームをポストシーズンに導いてくれるはずだ。

■構成・MLB通信編集部(@MLB_tsushin

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。