ドジャース、パヘスの骨折で「中堅手問題」が浮上 アレク・トーマスの昇格か、トミー・エドマンの中堅起用か

アンディ・パヘスが左手を骨折

 8月21日(日本時間22日)、ドジャースはアンディ・パヘスが左手を骨折したと発表した。パヘスはこの日におこなわれたパイレーツ戦に「3番・中堅」で出場するも、3回の打席でジャレッド・ジョーンズが投じた100.2マイル(161.3キロ)のシンカーが左手を直撃。その後、5回の守備から途中交代していた。

 試合後、デーブ・ロバーツ監督はパヘスが左手の甲を骨折したことを明らかにした。現時点で、復帰まで4週間から5週間を要する見込みだという。シーズンも佳境を迎えるなか、主力がまさかの離脱となった。

 パヘスはメジャー3年目の外野手だ。今季は中堅のレギュラーとして128試合に出場し21本塁打、OPS.796をマーク。5月6日(同7日)のアストロズ戦では「1試合3本塁打」の離れ業をやってのけるなど、チームに必要不可欠な存在だった。

新たな中堅手はアレク・トーマスか

 ドジャースは、パヘスの代わりとなる中堅手を手配しなければならない。もっとも現実的なプランはアレク・トーマスのコールアップだ。トーマスはメジャー5年目の中堅手で、5月にダイヤモンドバックスをDFAとなってドジャースに移籍した。

 守備と走塁に抜群のセンスを誇り、メジャー1年目の2022年には、中堅守備でDRS7、OAA7をマーク。走塁による得点貢献を示す「BsR」も、デビューから常にプラスを記録している。今季もダイヤモンドバックスで「8番・中堅」として開幕スタメンに名を連ねた。しかし、打撃で伸び悩み、28試合で2本塁打、OPS.562と精細を欠いていた。

 ドジャースへの移籍後は、マイナー(AAA)で55試合に出場してOPS.855と好調を維持。なお、すでにロースターに登録されているため、編成上のダメージを最小限に抑えられる。

 また、トミー・エドマンを中堅で起用するプランも選択肢として考えられる。エドマンは複数のポジションを守るユーティリティ・プレイヤーだ。今季は主に二塁で起用されているが、昨季は25試合(179イニング)で中堅を守り、OAA1をマークした。

 エドマンを中堅へ回す場合、アレックス・フリーランドをマイナーから昇格させることになるだろう。フリーランドはドジャースの若手有望株だが、72試合でOPS.622とアピールしきれず、7月末にマイナーへ降格していた。

 ドジャースは現在、ナ・リーグ西地区で首位を独走しており、ポストシーズン進出をほぼ手中に収めている。しかし、ナ・リーグの別地区で首位に立つブレーブスやブルワーズに勝率で下回れば、ポストシーズンがワイルドカードからのスタートとなる可能性がある。正中堅手を失ったいま、ドジャースの真価が問われている。

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Takafumi Kamiki

『MLB通信』の編集長をしています。大手出版社では、プロ野球・メジャーリーグに関するインターネット記事を書いていました。