ドジャース、エドウィン・ディアスが右ヒジの「ねずみ」で長期離脱 当面は「あらゆる投手を9回で起用する」方針へ

エドウィン・ディアスが右ヒジの「関節内遊離体」により故障者リストに登録された

ディアスは直近2試合で6失点を喫していた

右ヒジの手術を受けるため、復帰は後半戦にずれ込む

エドウィン・ディアスが「関節内遊離体」で長期離脱へ

 4月20日(日本時間21日)、ドジャースのエドウィン・ディアスが、右ヒジの関節内遊離体により故障者リストに登録された。

 「関節内遊離体」は、骨の破片が関節に挟まっている状態のこと。骨片が関節のなかを動き回る様子から「関節ねずみ」とも言われ、違和感や痛みを引き起こす。

 『MLB.com』によると、ディアスは22日(同23日)に右ヒジのクリーニング手術を受ける予定で、復帰は後半戦までずれ込むと報じている。

直近2試合で6失点

 ディアスはこのオフにメッツをFAになり、3年6900万ドルでドジャースに加入した。昨季終了時点で253セーブをあげている剛腕で、ドジャースでもクローザーとして開幕を迎えた。

 しかし、ディアスはここまで7試合に登板し防御率10.50、FIP4.96と、本来の支配力とは程遠い成績となっている。

 ダイヤモンドバックスとの開幕シリーズこそ2セーブをあげた。しかし、4月に入りディアスのパフォーマンスは急激に低下。4月10日(同11日)のレンジャーズ戦では1回3失点でセーブに失敗、19日(同20日)のロッキーズ戦でも、一死も奪えずに3失点を喫した。

 ディアスが打ち込まれた理由は「球速の低下」だ。今季、ディアスのフォーシームは平均で95.7マイル(154.0キロ)を計測している。昨季の平均が97.2マイル(156.4キロ)だったため、およそ1.5マイルも低下していることになる。

 専門メディア『ドジャース・ネーション』によると、ディアスは当初、チームに対して「ここ数年、シーズンの開幕直後は思うように球速が出ない」と説明していたという。しかし、ディアスはその後に「右ヒジの違和感」を訴えた。検査の結果、右ヒジの関節内遊離体が発覚した。

誰が9回を投げるのか

 ディアスの離脱を受け、ドジャースは誰に9回を任せるのか。地元紙『カリフォルニア・ポスト』のジャック・ハリス記者によると、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は現時点で「特定のクローザーを定めず、あらゆる投手を9回で起用する方針」を固めているという。

 ドジャースには経験豊富なリリーバーが多くいるが、とりわけ、タナー・スコットはセーブ機会での登板が増えるかもしれない。

 スコットは開幕からここまで10試合に登板し、わずか1失点に抑えている。クローザーとしての経験も豊富で、キャリアで2度の20セーブをマークしている。

 スコットは2024年のオフに新たなクローザー候補としてドジャースに加入した。しかし、昨季はシーズンを通してピシャリとせず、メジャー最多となる10度のセーブ失敗を記録。最終的にキャリアワーストの成績(防御率4.74)に終わり、ポストシーズンでは下半身の膿瘍(のうよう)により1試合も登板できなかった。

 この緊急事態のなかで、スコットは自らの価値を再証明しようとしている。

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。