ジャスティン・ロブレスキーは「メジャーでもっとも幸運な投手」だった 防御率リーグ1位も「xFIP」はリーグワースト

ジャスティン・ロブレスキーが防御率リーグ1位に

 5月3日(日本時間4日)、ドジャースのジャスティン・ロブレスキーがカージナルス戦に先発し、6回無失点で5勝目をあげた。

 ロブレスキーは6人ローテーションの一角として、4月6日(同7日)のブルージェイズ戦から先発として起用されている。4月13日(同14日)のメッツ戦では8回無失点と圧倒的なピッチングを見せた。

 1試合のリリーフ登板を含めて、開幕から6試合に登板。最新の防御率は「1.25」で、規定投球回をクリアした投手のうち、リーグ1位となっている。

「xFIP」はリーグワースト

 一方で、データサイト『ファングラフス』では、ロブレスキーの「もうひとつの姿」を見ることができる。それは、ロブレスキーの「xFIP」だ。ロブレスキーは同指標で、規定投球回をクリアした投手のうち、リーグワーストなのだ。

ロブレスキーの各指標とリーグ順位
ERAFIPxFIP
20261.253.235.16
リーグ順位1 / 3412 / 3434 / 34

 同指標は「FIP」をさらに精密に計算したものだ。「FIP」は、奪三振・与四球・被本塁打の3項目で「投手の本来の実力」を図るもの。このうち、その投手が実際に打たれた被本塁打数ではなく、リーグ平均の「HR/FB」を当てはめて計算されたものが「xFIP」だ。

 要するに、球場の特性やその日の風の強さ、打者のパワーなど、あらゆる影響を受けやすい「被本塁打」について、「フライが本塁打になるおおよその確率」を当てはめることで、すべての投手をより平等に評価している。

 ロブレスキーはここまで36.0イニングを投げて1本のホームランも打たれていない。しかし、ロブレスキーは基本的に、フライボールが多い投手である。同サイトによると、ロブレスキーのフライ率は42.2%となっている。メジャーの平均はおよそ26%だ。

 つまり「ロブレスキーはフライが多いから、ある程度のホームランも打たれているはずだった」と考えることができる。言い換えれば「運良く1本のホームランも打たれていないことから、防御率が安定している」となる。

ブレイク・スネルが復帰したらロブレスキーどうなるのか

 ドジャースでは、ブレイク・スネルが「左腕の痛み」により開幕から故障者リストに登録されている。しかし、マイナーですでに3度のリハビリ登板をおこなっており、調整は順調。『MLB.com』のソーニャ・チェン記者によると、スネルは今週末の登板を経て、チームに合流する見込みだ。

 スネルの復帰に伴い、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は苦渋の決断を迫られることになる。現在のローテーションから1名をマイナー降格、あるいはブルペンへ配置転換しなければならない。

 山本由伸、大谷翔平、タイラー・グラスナウの3人は、その定位置を揺るぎないものとしている。佐々木朗希も登板を重ねるにつれて内容が良くなっており、ローテーションにとどまることになるだろう。

 となると、ロブレスキーとエメット・シーアンのどちらかがローテーションを追われることになる。シーアンはここまで6試合に先発し、防御率5.23をマーク。しかし、奪三振能力が高く、与四球が少ないことから、xFIPは「3.12」と安定している。

 果たして、ロバーツ監督はロブレスキーをどう評価するのだろうか。

ロブレスキーとシーアンの比較
ERAFIPxFIP
ロブレスキー1.253.235.16
シーアン5.234.313.12

 

 

 

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MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。