なぜ山本由伸は「初回」に弱いのか イニング別データでわかった「立ち上がりのコントロール問題」

山本が初回の1失点で敗戦投手に

 5月18日(日本時間19日)、ドジャースの山本由伸がパドレス戦に先発し、7回1失点で4敗目を喫した。

 山本は初回、2番打者のミゲル・アンドゥハーにソロホームランを被弾した。この1点が仇となり、チームは敗戦した。

 これで山本のシーズン成績は3勝4敗、防御率3.32となった。

なぜ山本由伸は初回に弱い?

 今季の山本は、初回に失点するシーンが目立つ。山本は開幕から9試合に先発しているが、そのうち4試合で、初回に失点している。イニング別の防御率と被打率でも、やはり「1回」の不安定さが際立っている。

投球回数被打率防御率
9.0.2737.00
9.0.0360.00
9.0.2653.00
9.0.1562.00
9.0.1826.00
8.0.1851.13
3.1.3755.40
山本由伸の今季のイニング別成績
MLB.com』より

 山本が初回に苦しむ理由は「コントロール」だ。山本は、初回に制球を乱す傾向にある。今季、山本は12個の四球を与えているが、そのうち4個は初回に与えたものだ。

 投球がストライクゾーンに投じられた割合を示すゾーン率も、初回は47.9%と低い。山本の今季の平均ゾーン率は48.7%だ。

四球BB%ゾーン率
410.5%46.7%
00.0%50.9%
00.0%51.9%
25.9%49.1%
410.8%39.6%
13.4%49.2%
15.9%48.5%
山本由伸のイニング別のデータ
『MLB.com』と『ベースボール・サバント』より

 初回にコントロールが乱れた結果、カウントが悪くなり、失投が増える。その結果、被打率が上昇に「初回の失点」につながるのだ。

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。