日本一わかりやすい「DRS」のしくみ 歴代トップは通算で201点を防いだ大谷翔平の元チームメイト

DRS = 守備によって防いだ失点

 「DRS(Defensive Runs Saved)」は守備力を評価する指標で「守備によって防いだ失点」を意味する。DRSが高いほど守備で失点を防いでおり、低いほど守備で失点していることになる。

 DRSでは同じポジションの平均的なプレイヤーを0として考える。たとえば、DRSが+10の遊撃手は、平均的な遊撃手と比べて「守備で10点を防いだ」ことになる。逆に、DRSが-15の三塁手は、平均的な三塁手と比べて「守備で15点を失った」ことになる。

どのように計算されるのか

 DRSは、米データ会社「ベースボール・インフォ・ソリューション」が独自に開発・集計している指標だ。DRSの構成する項目のなかでも核となるのが、守備の範囲を評価する「rPM」。フィールドのエリアを細分化し、シフトによる影響を排除したうえで、それぞれのエリアに飛んだ打球のデータを集計する。こういったデータを集めることで「同じエリアに同じ打球が飛んだ場合、どれくらいの確率でアウトになったか」がわかるようになる。

 たとえば、そのシーズンの右翼手たちは、ライト方向のとあるエリアに飛んだ140キロの打球を70%の確率でアウトにした。とある右翼手がその打球をアウトにした場合「0.3」ポイントが加算される。その打球をアウトにできなかった場合、その右翼手は「0.7」ポイントを減点される。

 他にも、外野手の肩の強さを示す「rARM」、内野手の併殺プレーを評価する「rGDP」、内野陣のバントに対する守備を評価する「Bunt Runs Saved」、他の項目では数値化できない好プレーを評価する「rGEP」などの評価項目がある。また、捕手には「rSZ(フレーミングの評価)」「rSB(盗塁阻止能力)」「rCERA(リードの評価)」など、特別なアプローチをもって評価される。

 それぞれの項目でプレイヤーが獲得したポイントをもとに同社が独自に計算し、守備によって防いだ失点、つまりDRSが割り出される。

DRSをチェックできるサイト

 各プレイヤーのDRSは以下のデータサイトでチェックできる。

Fielding Bible

・DRSを開発した『ベースボール・インフォ・ソリューション』社による公式サイト。DRSが導入された2003年以降のシーズン別ランキングを見ることができる。

・DRSのうちわけとなる各項目の評価もチェックできる。

FanGraphs(ファングラフス)

・定番のデータサイト。プレイヤーページのうち「Advanced Fielding」の項目にDRSが表示されている。

・DRSのうちわけとなる各項目の評価もチェックできる。

Baseball-Reference(ベースボール・リファレンス)

・定番のデータサイト。プレイヤーページのうち「Standard Fielding」の項目にDRSが表示されている。

・イニング数を均一化した「Rdrs / yr」も見ることができる(後述)