- プロスペクト
- 2026/04/16 16:25
ブライス・エルドリッジ、急成長のワケは「コンタクトの改善」 三振が減り、ゾーン外のボールに対しても高打率をマーク
ブライス・エルドリッジがサヨナラ満塁ホームラン
6月10日(日本時間11日)、ジャイアンツのブライス・エルドリッジがナショナルズ戦に「6番・指名打者」で出場し、サヨナラ満塁ホームランを放った。
エルドリッジは、3点ビハインドの9回、無死満塁の場面で登場。ナショナルズの5番手、ミッチェル・パーカーのスライダーを強振すると、打球はライトスタンドへ。第4号逆転サヨナラ満塁ホームランで、チームに劇的勝利をもたらした。
『MLB.com』のサラ・ラングス記者によると、21歳と233日での「サヨナラ満塁ホームラン」は、メジャー史上最年少記録になると紹介している。これまでの最年少記録は、1956年のロベルト・クレメンテ(21歳と342日)だった。
急成長を遂げた2年目のトッププロスペクト
エルドリッジはメジャー2年目を迎えるトッププロスペクトだ。今季は開幕ロースターこそ逃したものの、5月にコールアップ。ここまで28試合に出場し4本塁打、OPS.906と好調を維持している。
エルドリッジは生粋のパワーを誇り、昨季はマイナー3階級で計25本塁打を放った。一方で、パワーヒッターらしく、三振の多さが課題とされてきた。実際、昨年9月にメジャー初昇格を果たした際は、37打席で13三振を喫した。三振率に換算すると35.1%にも達する。
しかし、今季のエルドリッジは急成長を遂げている。コンタクトが安定し、空振り率が改善。ゾーン内コンタクト率は86.2%と、平均(83.8%)を上回る数値を残している。
また、ゾーン外のボールに対しても、果敢に狙っている。ゾーン外ボールに対するスイング率を示す「チェイス率」はここまで29.6%を記録。その「ゾーン外のボール」に対して打率.281と、しっかりヒットすることができている。
| 打率 | 三振率 | 空振り率 | チェイス率 | ゾーン外ボール打率 | |
| 2025 | .107 | 35.1% | 35.4% | 17.2% | .000 |
| 2026 | .298 | 22.0% | 22.7% | 29.6% | .281 |
『MLB.com』および『ベースボール・サバント』より
昨季のサンプルサイズ(10試合)が小さく、データの比較としては不十分かもしれない。しかし、打席アプローチの改善は、今季の好成績を語るうえで、重要な証左となるはずだ。
ジャイアンツの希望の星になれるか
現在、28勝41敗(.406)でナ・リーグ西地区4位に低迷するジャイアンツ。投打ともに覇気がなく、総得点(289)はリーグ10位、チーム防御率(4.55)はリーグ12位に沈んでいる。
しかし、6月に入り、打線が復調しようとしている。イ・ジョンフはこの日まで18試合連続安打をマークし、リーグ2位の打率.338を記録。マット・チャップマンはこの日に2本のソロホームランをマーク。6月だけで2度目の「1試合2本塁打」を達成した。
巻き返しを図るジャイアンツ。その中心に、エルドリッジがいる。