- 2025/03/03 05:38
衝撃的なトレードが実現した。6月15日(日本時間16日)、レッドソックスはラファエル・デバースをジャイアンツにトレードした。ジャイアンツは対価としてジョーダン・ヒックス、カイル・ハリソン、ジェームズ・ティブス、ホセ・ベヨの4名をレッドソックスに放出する。
デバースはメジャーデビュー以来、9年間にわたりレッドソックスでプレーしてきた左のスラッガー。通算215本塁打を記録し、これまで2度のシルバースラッガー賞を獲得するなどじゅうぶんな実績を誇る。今シーズンは新加入のアレックス・ブレグマンに三塁のポジションを譲り、すべての試合に指名打者として出場してきたデバース。当初は三塁から指名打者への転向に難色を示し、トリストン・カサスが故障した際も一塁での起用を断っている。こういったフロントとの関係悪化も、電撃トレードが実現した要因のひとつと言えるだろう。
開幕から極度のスランプに陥り「開幕戦から18打席で12三振」のメジャーワースト記録を樹立した。しかしその後は立て直し、5月17日(同18日)のブレーブス戦では自身初のサヨナラ本塁打、5月23日(同24日)のオリオールズ戦では満塁ホームランを放つなど8打点をマーク。ここまで73試合で15本塁打、OPS.905、wRC+145というハイパフォーマンスで、bWARは2.2となっている。
ジャイアンツはナ・リーグ西地区で2位につけ、首位のドジャースを2ゲーム差で追っている。激戦区を勝ち抜き、プレーオフへ進出するために打線の強化に踏み切った。ラインナップは右打者偏重となっており、左打者の総本塁打数は15本。左打者による最多本塁打はイ・ジョンフの6本だ。ここにデバースが加われば、バランス、攻撃力ともに大きく向上する。
デバースの課題は、メジャーで「もっとも本塁打が出にくい」と言われているオラクル・パークの攻略だ。特に右中間が広く、サンフランシスコ湾からの向かい風が打球を押し戻す同球場は、左打者に不利なことで知られている。
デバースは9年間のキャリアのうち、オラクル・パークでは3試合しかプレーしていない。データサイト「ベースボール・リファレンス」を確認すると、デバースは同球場で12打数1安打、0本塁打という成績を残している。
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チームを代表するスラッガーを放出したレッドソックスには、一体どのようなメリットがあるのだろうか。レッドソックスは今回のトレードで、デバースが残す9年2億6650万ドル(約385億円)の契約をそのままジャイアンツに譲渡した。これによって資金に余裕が生まれ、数年後を見据えたチーム作りが可能となる。
また、チームには〝ビッグ3〟と称されるクリスチャン・キャンベル、ロマン・アンソニー、マルセロ・マイヤーら若手野手がいるが、デバースが退団したことで指名打者に空きができ、これまで以上の積極起用が可能になるだろう。
ア・リーグを代表するスラッガーは、サンフランシスコでどんな活躍を見せるのだろうか。