マリナーズ、カル・ローリーが極度の不振 5月は24打数0安打 昨季は60発でホームランキング

カル・ローリーのスランプつづく

 5月10日(日本時間11日)マリナーズのカル・ローリーが「4番・捕手」でホワイトソックス戦に出場し、3打数無安打に終わった。

 ローリーは今季、開幕から極度のスランプに陥っている。ここまで38試合に出場して7本塁打を放っている一方で、打率.161、OPS.573と、あまりにも確実性に欠ける。

 特に、5月はまだ1本もヒットを打てていない。24打数0安打で、選んだ四球も2つのみ。その結果、5月のOPSは「.077」にまで落ち込んでいる。

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カル・ローリーの今季成績
MLB.com』より

昨季は歴史的シーズンを過ごしたローリー

 ローリーはマリナーズの正捕手で、打席に立てば「強打のスイッチヒッター」としてアーチを量産する。

 とりわけ、昨季は伝説的なシーズンとなった。前半戦だけで38本塁打を放つと、後半戦に入っても打ちまくり、最終的にリーグ最多の60本塁打をマーク。MVP投票では、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)に次ぐ2位にランクインした。

 ローリーによるシーズン60本塁打は、「捕手」および「スイッチヒッター」としてメジャー新記録だった。また、ケン・グリフィー・ジュニアが持っていた「マリナーズのシーズン記録」をも塗り替えた。

 そんなローリーについて、現在の成績と、昨季の「38試合出場時点」の成績を比較すると、以下のようになる。

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昨季と今季の「38試合出場時点」の成績

 データサイト『ベースボール・サバント』を見てみると「ハードヒット率の低下」が顕著であることがわかる。

 ハードヒット率とは「全打球のうち、95マイル以上の打球速度を記録した割合」のこと。昨季のローリーは49.6%のハードヒット率を記録。しかし、今季はここまで28.9%にとどまっている。

 不振の原因として指摘されているのは、大きく分けて2つ。ひとつは「WBC」、もうひとつは「右わき腹の痛みによる影響」だ。

 ローリーは今春におこなわれたWBCにアメリカ代表の正捕手として出場。大会出場による疲労が、現在に至るまで尾を引いている可能性がある。

 また、同大会では、メキシコ代表として出場したランディ・アロザレーナとの確執が表面化。1次ラウンドの試合中に、アロザレーナから握手を求められたローリーがそれを拒否するというハプニングが起こった。

 一部の報道によれば、アロザレーナはこの件について激昂。その後に和解が報じられたが、ローリーのメンタルに負担を与えている可能性は捨てきれない。

 「右わき腹の痛み」に関しては、ローリーは5月1日(同2日)のロイヤルズ戦で発症したもの。故障者リストには登録されなかったが、翌日から3日連続でスタメンを外れた。

 この怪我が現在も完治しておらず、打撃にも影響を及ぼしている可能性がある。

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。