左キラーのはずが……ロブ・レフスナイダー、対左打率リーグワースト「.091」 「運が悪いだけ」説も

レフスナイダーの深刻な打撃不振

 マリナーズのロブ・レフスナイダーがスランプに陥っている。開幕からここまで33試合に出場し、2本塁打、OPS.355と、思うような結果を残せていない。

 5月22日(日本時間23日)のロイヤルズ戦には「4番・指名打者」で出場するも、3打数3三振に終わった。打率は.101にまで低下した。

左投手に対しても打率1割切る

 レフスナイダーと言えば、メジャーでの屈指の「左キラー」として知られている。昨シーズンはレッドソックスでプレーし、138打席で左投手と対戦。7本塁打、OPS.959の好成績を残した。

 しかし、今シーズンはまったくと言っていいほど左投手を打てていない。今シーズンはここまで63打席で左投手と対戦し、わずか2本塁打、OPS.359である。

 左投手から放ったヒットは5本のみで、いずれもシングルヒットだ。対左投手打率.091は、50打席以上で左投手と対戦した打者のなかでメジャーワーストである。

 この日の相手先発も、左腕のノア・キャメロンだった。ダン・ウィルソン監督はレフスナイダーの復調を期待したようだが、結果は3三振に封じ込められた。

打率本塁打OPSwRC+
2026.1012.3554
vs RHP.1430.3435
vs LHP.0912.3594
レフスナイダーのシーズン成績と右投手・左投手別成績
Fangraphs』より

 投手の左右を度外視しても、現在のレフスナイダーは深刻なスランプに陥っている。打率は1割を切る寸前であり、シーズンのwRC+は4にとどまっている。

なぜレフスナイダーは左投手を打てなくなったのか

 マリナーズはこの日、右翼手のビクター・ロブレスを故障者リストから復帰させた。このタイミングでレフスナイダーがDFAとなる可能性もあったが、代わりに、コナー・ジョーがマイナーに降格した。

 マリナーズはレフスナイダーに、より多くのチャンスを与えようとしている。なぜならば、レフスナイダーのスランプは「運の悪さ」も関係しているからだ。

 どういうことか言うと、レフスナイダーは、インプレー打率(BABIP)が.111と極端に低いのだ。左投手に対しては.086とさらに低くなる。

打率インプレー打率
2026.101.111
vs RHP.143.200
vs LHP.091.086
レフスナイダーの打率とBABIP
Fangraphs』より

 インプレー打率は、グラウンドに飛んだ打球がヒットになった割合のことだ。バッターの実力に関係なく、おおよそ3割前後に収束する傾向にある。インプレー打率が低いバッターは「運が悪い」状態で、成績が向上する可能性がある。インプレー打率が高いバッターは「運が良い」状態で、成績が低下する可能性がある。

 このことから、現在のレフスナイダーは「運が悪い」だけの可能性もあり、打席数が増えるにつれ、成績が改善していくことも想定できるのだ。

この記事のまとめ

ロブ・レフスナイダーが左投手を打てなくなった理由は?

インプレー打率(BABIP)の低さから「運が悪いだけ」の可能性がある。

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。