- 選手情報
- 2026/05/11 15:22
フェルナンド・タティス・ジュニア、200打席で本塁打ゼロ ハードヒット率は上位2%レベルも……問題は「角度」か
開幕から依然として0本塁打
5月19日(日本時間20日)、パドレスのフェルナンド・タティス・ジュニアがドジャース戦に「1番・二塁」で出場した。
この日のタティス・ジュニアは5打数2安打をマーク。しかし、記録したヒットはいずれも単打で、長打を記録することはできなかった。
今季のタティス・ジュニアは、深刻な「長打不足」に陥っている。この試合を経て、タティス・ジュニアは200打席に到達した(202打席)。しかし、依然としてホームランは0本のままだ。
なぜタティス・ジュニアはホームランを打てなくなったのか
『ベースボール・サバント』によると、タティス・ジュニアのハードヒット率は55.6%で、メジャー全体でも上位3%に該当する好数値である。
また、平均打球速度も91.9マイルを計測。マイク・トラウト(エンゼルス)やマックス・マンシー(ドジャース)と遜色ない出力であり、純粋なパワーや打球を強く叩くスキルは健在であることがわかる。
しかし、現在のタティス・ジュニアは、パワーを長打に変換できていない。ホームランだけでなく、打者の長打力を示す「ISO」も.040と深刻だ。
タティス・ジュニアが長打、ひいてはホームランを打てなくなったわけは、打球角度にある。
今季、タティス・ジュニアの平均打球角度は1.8°となっている。これは、規定打席をクリアしている打者のなかでワースト3位に該当する。なお、2024年が10.0°、昨季が9.4°だった。
その結果、現在のタティス・ジュニアは「ゴロが多く、フライがあがらない状態」となっている。また、引っ張り方向へのフライ率を示す「Pull Air%」も6.8%にとどまっている。
| 打球角度 | ゴロ率 | Pull Air % | |
| 2023 | 11.0 | 47.7% | 15.1% |
| 2024 | 10.0° | 46.2% | 14.5% |
| 2025 | 9.4° | 49.0% | 12.0% |
| 2026 | 1.8° | 53.4% | 6.8% |
タティス・ジュニアに打球角度がつかなくなった理由は「アタックアングル」だ。アタックアングルとは、バットがボールを捉えた瞬間の角度のこと。
今季、タティス・ジュニアのアタックアングルは7°だ。昨季は8°だったため、大きな違いとはならない。しかしアタックアングルをコース別で見てみると、その違いが浮き彫りになる


昨季と比べて、タティス・ジュニアのアタックアングルはコースによってまばらになっていることがわかる。特にストライクゾーンの内角、および内角高めのボールに対しては、ボールをほぼ水平に捉えている。この結果、ボールがゴロとなり、長打が急激に減少しているのだ。