メイソン・ミラーがおよそ1年ぶりの被本塁打 なぜオニール・クルーズに「チェンジアップ」を投げたのか

 8月25日(日本時間26日)、パドレスがパイレーツに0対1で敗戦した。試合は投手戦となり、0対0のまま9回に突入。パドレスは9回オモテのマウンドにメイソン・ミラーを投入したが、これが裏目に出た。

 ミラーはゴロと右飛であっという間に2アウトを奪うも、つづくオニール・クルーズに決勝弾を被弾した。内角低めへのチェンジアップを完璧に振り抜かれ、ライトスタンドに運ばれたのだ。

 ミラーにとって、これが今季初の被本塁打となった。最後にホームランを打たれたのも2025年8月5日(同6日)のダイヤモンドバックス戦で、およそ1年ぶりに被弾したことになる。

 フォーシームとスライダーのほぼ2球種でピッチングを構成するミラーだが、クルーズに被弾した球種はチェンジアップだった。ミラーは今季、22球しかチェンジアップを投げていない。割合にしてわずか2.3%だ。

 なぜミラーは、チェンジアップを投げたのか。背景には、クルーズの「フォーシームに対する強さ」がある。クルーズはフォーシームに対して優れたアプローチを誇ることで知られる。今季はフォーシームに対して打率.289、長打率.487をマークし、ハードヒット率はメジャー1位の70.2%に達する。

 こういった事情があり、ミラーは意表を突くかたちでチェンジアップを投じたわけだが、あえなくホームランをくらってしまった。打球速度は111.8マイル(179.9キロ)と、圧巻の打球だった。

 ミラーは〝死神〟の異名を誇るクローザーだ。今季はここまで54試合に登板し32セーブをマーク。50イニング以上を投げた救援投手のなかでメジャー1位となる防御率0.96を記録している。また、昨年8月から今年4月25日(同26日)のダイヤモンドバックス戦まで、球団新記録の「34.2イニング連続無失点」を記録した。

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Takafumi Kamiki

『MLB通信』の編集長をしています。大手出版社では、プロ野球・メジャーリーグに関するインターネット記事を書いていました。