フィリーズが監督解任 後任はドン・マッティングリー氏 息子のプレストンGMと史上初の「親子政権」発足へ

フィリーズのロブ・トムソン監督が解任

 4月28日(日本時間29日)、フィリーズは、ロブ・トムソン監督の解任を発表した。

 カイル・シュワーバーやブライス・ハーパーなどの実力者を擁し、今季も優勝候補の一角と目されていたフィリーズ。しかし、フィリーズは現在、9勝19敗(勝率.321)でナ・リーグ東地区4位タイに甘んじている。

 最大の課題は「得点力不足」で、チーム総得点(102)はナ・リーグ13位、チームOPS(.656)はリーグ14位となっている。

 4月14日(同15日)のカブス戦から24日(同25日)のブレーブス戦にかけては、27年ぶりの10連敗を記録。この10試合でフィリーズはわずか26得点しかあげられず、同期間における得点数としてはメジャー最下位だった。

 フィリーズは28日(同29日)から本拠地でジャイアンツとの3連戦を控えるが、一刻も早く戦況を立て直すべく、ナタを振るった格好だ。

ロブ・トムソン監督は就任5年目だった

 トムソン氏は2022年の6月からフィリーズの指揮をとっている。当時のジョー・ジラルディ監督に代わり、暫定監督に就任したのだ。

 トムソン氏が就任して以降、同年のフィリーズは65勝46敗(.586)と巻き返しに成功。チームをワールドシリーズの舞台まで押し上げた。2023年は地区2位、2024年からは2年連続で地区優勝を飾るなど、その手腕は確かなものだった。

ドン・マッティングリー氏が暫定監督に就任

 トムソン氏に代わり、ドン・マッティングリー氏がベンチコーチから暫定監督に昇格する。マッティングリー氏は、今季から組織に入閣したばかりだった。

 マッティングリー氏は、メジャーでの監督経験が豊富だ。2010年のオフにドジャースの監督に就任すると、3年目の2013年から地区3連覇を達成。その手腕が評価され、2016年からはマーリンズの監督に招へいされた。

 マーリンズでは地区優勝こそ成せなかった。しかし、短縮シーズンの2020年にはチームを17年ぶりのポストシーズンに導き、最優秀監督賞を受賞している。

 監督としての通算成績は889勝950敗(勝率.483)と5割を下回るが、ドジャースでは5年間で446勝363敗(勝率.551)と勝ち越している。

 なお、マッティングリー暫定監督の次男は、フィリーズでGMを務めるプレストン・マッティングリー氏だ。メジャーリーグ専門メディア『ジャスト・ベースボール』によると、実の親子が同一球団で「監督」と「GM」を務める事例は、メジャー史上初だと紹介している。

 

この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。