アロルディス・チャップマンとコナー・ウォンがトレード候補に 地区最下位のレッドソックスは「売り手」まっしぐら

レッドソックスは地区最下位に低迷

 白旗をあげる寸前だ。レッドソックスはツインズに3連敗を喫した5月24日(日本時間25日)以降、ア・リーグ東地区最下位に低迷している。6月7日(同8日)にはヤンキースに対し1対6で敗戦し、今季成績を27勝36敗(.429)とした。

 低迷の原因は得点力だ。どれだけ投手が踏ん張ろうが、得点をあげることができない。最新のスタッツによると、レッドソックスの総得点(249)と総ホームラン数(48)でリーグワーストである。

 キーマンとも言うべき存在がケガに見舞われている。ロマン・アンソニーはトッププロスペクトとして昨季6月にデビュー。71試合でOPS.859の好成績を残した。

 今季は「1番・左翼」で開幕を迎えるも、5月上旬に「右手首の痛み」によってチームを離脱。6月4日(同5日)には、地元ラジオ局『WEEI』のロブ・ブラッドフォード氏の報道によって「右手中指のじん帯損傷」が判明した。現在も、復帰の目処はたっていない。

 最新の順位表では、地区首位のレイズに対して10.5ゲーム差をつけられている。ワイルドカード圏内に対しては4ゲーム差がついており、厳しい状況がつづいている。

トレード・デッドラインでは「売り手」か

 そんなレッドソックスは、トレード・デッドラインで「売り手」にまわる可能性が指摘されている。報道によると、コナー・ウォンとアロルディス・チャップマンがトレード候補に浮上しているという。

 米スポーツメディア『ジ・アスレチックス』のジェン・マキャフリー記者は、情報筋の証言を踏まえて「レッドソックスはウォンを放出しようとしている」と報じている。

 ウォンはメジャー6年目の右打ちの捕手だ。2024年には正捕手として126試合に出場し、13本塁打、OPS.758をマークした。しかし、昨季は開幕直後に左手小指を骨折。チームを離れている間に、カルロス・ナルバエスに正捕手の座を奪われてしまった。

 さらにチームでは、メジャー3年目のミッキー・ガスパーが好調を維持している。ガスパーは捕手を中心に、一塁と二塁も守ることができる。この状況を踏まえると、ウォンは余剰戦力となっている。

 ウォンは今季、ここまで26試合でOPS.713をマークしている。サービスタイムはまだ3年弱で、FAまで2年以上にわたって保有できる。年俸も137万5000ドルと安いことから、相応の対価を期待できるはずだ。

 チャップマンについては、米メディア『USA today』のボブ・ナイチンゲール記者が報じている。チャップマンはメジャー17年目のベテラン左腕だ。今季はここまで20試合に登板し、防御率0.46、13セーブをマークしている。

 昨季はクローザーとして67試合に登板し、防御率1.17、32セーブの好成績をマークした。制球力の改善に成功し、昨年7月26日(同27日)から9月にかけて17試合連続で1本のヒットも許さなかった。

 契約状況は、今季が1200万ドル、2027年が1300万ドルの相互オプションになっている。すでに38歳だが、平均96.6マイル(155.5キロ)の剛速球と熟練の投球術は健在だ。ブルペンの強化を目指すチームは、すでにリストアップしているだろう。

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MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。