レッドソックスはオーバーペイか?コネリー・アーリーをナショナルズに放出し内野のアップグレードを図る

レッドソックスがコネリー・アーリーを放出

 7月25日(日本時間26日)、レッドソックスがトレードを敢行した。ナショナルズからカーティス・ミードを獲得し、対価としてコネリー・アーリーを放出した。

トレード概要

レッドソックス獲得
カーティス・ミード(三塁手)

ナショナルズ獲得
コネリー・アーリー(先発左腕)

 ミードは一塁と三塁を守る右打者だ。今季はここまで87試合に出場し17本塁打、OPS.852をマークしている。

 昨季はレイズとホワイトソックスでプレーし、90試合で3本塁打、OPS.620を記録した。今季は開幕直前にホワイトソックスをDFAとなって、ナショナルズに移籍した。2030年のオフにFAとなるため、レッドソックスは4年半にわたり保有が可能だ。

レッドソックスの補強ポイントは「右の強打者」だった

 レッドソックスは現在、53勝50敗(.515)でア・リーグ東地区3位につける。ポストシーズンへの進出を「現実的な目標」とし、戦力補強に踏み切った格好だ。

 課題は得点力だ。今季の総得点は「432」で、これはリーグ12位に該当する。これを踏まえて、レッドソックスは「右の強打者」の獲得を目指していた。

 起用方法については不透明だが、マルセロ・マイヤーに代わって二塁で起用するプランや、ケイレブ・ダービンを二塁に移し、ミードを三塁で使うプランが考えられる。

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レッドソックスはオーバーペイか

 今回のトレードで、レッドソックスは対価としてアーリーを放出した。これについて、ファンからは「アーリーを手放す必要があったのか」「さすがにオーバーペイだ」といった意見も湧き出ている。

 アーリーは将来のエースと目されていた若手左腕だ。メジャー2年目の今季はここまで17試合に先発し、91.2イニングで防御率3.44をマーク。現在は左ヒジの炎症により故障者リストに登録されている。

 昨季は9月にメジャー初昇格を果たし、4先発で防御率2.33と適応力を見せた。今季は成績を落としているが、これは左ヒジの炎症が影響している可能性もある。また、マイナーオプションがフルで残っており、FAまで残り5年半も保有が可能であることから、極めてバリューの高い投手なのだ。

 レッドソックスの厚い先発投手陣から押し出された、という見方もできる。現在、レッドソックスではソニー・グレイ、ペイトン・トーリー、ジェイク・ベネットがローテーションを確保している。加えて、パトリック・サンドバルがトミー・ジョン手術から復帰を果たした。左股関節を痛めたレンジャー・スアレスも、あと数日で復帰できる見込みだ。

 エースのギャレット・クロシェは左肩の炎症により4月末からチームを離脱している。回復に時間がかかっているものの、復帰すれば、ローテーションはますます盤石になる。中長期的な視点から「バリューが高いうちにアーリーをトレードチップとして活用しよう」と判断したのかもしれない。

 レッドソックスの〝賭け〟は吉と出るか、凶と出るか。

■文・構成 MLB通信編集部
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この記事を書いた人 Wrote this article

MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。