ウィル・スミス、復帰の目処が立たず……
ドジャースの捕手事情が危惧されている。7月21日(日本時間22日)、ドジャースは、ウィル・スミスを長期故障者リストに移行した。スミスは「首の炎症」により、6月11日(同12日)から故障者リストに登録されていた。
長期故障者リストへの移行は、あくまでもチャーリー・バーンズのロースター枠を空けるための措置だ。しかし実際に、スミスは練習すら再開できておらず、復帰の目処は立っていない。制度上は8月7日(同8日)以降に復帰できるが、それ以上に長引く可能性がある。
スミスは攻守を兼ね備えるドジャースの正捕手だ。今季は離脱するまで52試合に出場し、6本塁打、OPS.720をマークしていた。
昨季は110試合に出場し、400打席以上に立った打者のなかではメジャー2位となる出塁率.404を記録した。ブルージェイズとのワールドシリーズ第7戦では、決勝ホームランを放っている。
現在はラッシングが正捕手として奮闘
スミスに代わってスタメンマスクの機会を獲得したのがダルトン・ラッシングだ。第二捕手として、エリエセル・アルフォンゾが帯同している。
ラッシングは昨年5月にデビューした若手捕手で、打撃力に定評がある。今季はここまで66試合に出場し10本塁打、OPS.788をマーク。特にシーズン序盤は好調で、開幕からわずか28打席で7本塁打を放った。
一方で、守備についてはやや未熟で、特にフレーミングとブロッキングに難がある。6月24日(同25日)のツインズ戦では大谷翔平とバッテリーを組むも、意思疎通がうまくとれず失点につながった。
また、感情的な一面があり、メンタルの乱れがプレーに直結することも。4月21日(同22日)のジャイアンツ戦では、本塁に突入した相手選手に対して「ファック」と言い放ち、物議を醸した。その2日後には、死球を受けた直後に、二塁に危険なスライディングを敢行して問題視された。
「ロートベット獲得論」と「バーンズ獲得論」が浮上
現状の捕手体制を危惧するファンの間では「ロートベット獲得論」が巻き起こっている。ベン・ロートベットは、昨季後半にドジャースでプレーした捕手だ。 現在はメッツのマイナーでプレーしている。
巧みなリードが売りで、ドジャースの投手陣と相性の良さを見せた。昨年9月6日(同7日)のオリオールズ戦では山本由伸とバッテリーを組み、9回途中までノーヒッターに導いた。
トレード期限までにロートベットを獲得できれば、ドジャースは、ラッシングとロートベットの2人による捕手体制を構築できる。獲得コストもさほど高くないはずだ。
一方で、打撃力は限定的で、今季はマイナー(AAA)で42試合に出場し5本塁打、OPS.683、wRC+73にとどまる。また、マイナーオプションが切れていることから、編成に支障をきたす可能性がある。
また「オースティン・バーンズを呼び戻すべきだ」という意見もある。バーンズは昨年まで11年間にわたりドジャースでプレーした捕手だ。抜群の守備力を誇り、クレイトン・カーショウの専属捕手としても知られた。
昨年5月に、ラッシングと入れ替わるかたちでドジャースをDFAになった。その後、マイナー契約でジャイアンツとメッツに在籍したがメジャー昇格には至らず、現在はFAとなっている。
再び救世主となるのは、ロートベットとバーンズのどちらだろうか。
■文・構成 MLB通信編集部
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