ジェームズ・アウトマンはメジャーで生き残れるのか ドジャース時代に23本塁打も……今季は三振率40%超え

ジェームズ・アウトマンがツインズをDFAに

 6月6日(日本時間7日)、ツインズは外野手のジェームズ・アウトマンをDFAとした。ロイス・ルイスの再昇格に伴い、ロースターから押し出された格好だ。

 アウトマンは今季、主に代走や守備固めとして49試合に出場。打撃では、70打席に立ち0本塁打、OPS.479と低迷していた。

 以前は、将来を嘱望された外野手だった。2022年にドジャースでデビューすると、2年目には中堅のレギュラーに定着。151試合に出場し、23本塁打、OPS.790の好成績をマークし、新人王投票で3位にランクインした。

 昨季のトレード・デッドラインで、ブロック・スチュアートの交換要員としてツインズに移籍した。昨季はドジャースとツインズで合わせて59試合に出場し6本塁打、OPS.537に終わっていた。

アウトマンの強みは「守備」「スピード」

 DFAを受けた選手は7日以内に「未来」を決めなければならない。他球団が獲得を希望した場合は、トレードかウェーバーを通じて移籍することになる。獲得球団が現れなかった場合は、マイナーに降格することになる。

 アウトマンを獲得する球団は現れるのだろうか。ここで、アウトマンの「強み」と「弱み」をまとめてみたいと思う。

 アウトマンの強みは守備力だ。中堅を中心に、左翼と右翼を守ることができる。傑出したフィールディングを誇るわけではないが、安定感があり、凡ミスをしない。

 特に肩の強さは素晴らしく、昨季の送球速度は平均で91マイル(146.5キロ)を計測。これは、メジャーでも上位12%に該当する数値だった。

 また、脚力にも光るものがある。デビューから昨季までの平均スプリントスピードは28.8フィートで、メジャーの平均(27.0フィート)を上回る。今季は限られた機会を活かし4盗塁をマーク。ドジャースでプレーした2023年には16盗塁を成功させた。

 走塁センスもあり、果敢に次の塁を陥れる。データサイト『ファングラフス』が算出した今季の「BsR(盗塁・走塁による得点貢献)」は「0.7」で、ツインズで3位にランクインしている。

打撃は低迷……マイナーオプションも0

 一方で、アウトマンの弱みは打撃力だ。23本塁打を放った2023年以降、バッティングで精彩を欠きつづけている。とにかく三振が多く、昨季の三振率は42.6%、今季も70打席で29三振(41.4%)を喫している。

 バットを芯で捉える能力が欠けており、今季のスクエアアップ率はわずか16.0%にとどまる。この結果、今季はここまで打率.156と悲惨なことになっている。

 また、マイナーオプションを使い果たしている点も痛い。チームにとって、その選手にオプションがなければ「ロースターにとどめる」か「DFA」の二択しか選択できず、ロースター編成の柔軟性が損なわれる。選手にとっても、よほどの成績や貢献を示さない限り、チームでの立場が不安定になる。

 アウトマンは輝きを取り戻すことはできるのだろうか。

 

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MLB通信編集部

大手出版社にてメジャーリーグの取材を担当し、選手分析やセイバーメトリクスに関する記事を複数発表。日本のメジャーリーグ報道に可能性を感じ、2024年に『MLB通信』を立ち上げました。