ホワイトソックス、ベナブル監督が痛恨のミス 公式規則をやぶり先発投手が初回で降板させられる

 ホワイトソックスが手痛い失敗を犯した。8月7日(日本時間8日)、ホワイトソックスのノア・シュルツがガーディアンズ戦に先発し、初回途中に降板した。当初はケガなどが心配されたが、実は、監督・コーチ陣による〝不注意〟が原因だった。

 シュルツは初回、2本のヒットに加え、ジョー・アデルに死球を与えて一死満塁のピンチを招く。つづくアンヘル・マルティネスにタイムリーを打たれ、2点の先制を許した。ここで、ホワイトソックスのウィル・ベナブル監督はシュルツの状態を確認するためにマウンドへ向かったのだが、これがいけなかった。

 実は、シュルツがアデルに死球を与えたとき、ザック・ボブ投手コーチがすでにマウンドに駆け寄っていた。メジャーリーグの公式規則には「監督・コーチによるマウンド訪問に関する取り決め」がある。そのなかで、マウンド訪問の回数について「1イニングにおいて、1人の投手につき1度のみ」と決められているのだ。これに抵触した場合、投手は自動的に交代しなければならない。

 ベナブル監督はこの規則を認識していなかったのかもしれない。または、ボブ投手コーチがマウンドに駆け寄ったことに気がついていなかったのかもしれない。いずれにせよ、ベナブル監督がマウンドを訪れた時点で「1イニングで2度目のマウンド訪問」となり、シュルツは降板を余儀なくされてしまったのだ。

 結局、シュルツはわずか23球で降板。2番手のデービッド・サンドリンが緊急登板したが、6回途中までに6失点とゲームを作れず、5回にはマルティネスに満塁ホームランを被弾した。ホワイトソックスは2対8で大敗を喫した。

 シュルツはチームのトッププロスペクト右腕で、今季4月にデビュー。ここまで15試合で防御率6.06、FIP4.87をマークしている。

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Takafumi Kamiki

『MLB通信』の編集長をしています。大手出版社では、プロ野球・メジャーリーグに関するインターネット記事を書いていました。