- 日本人選手
- 2026/04/23 17:11
【独自考察】なぜ今年のホワイトソックスは強いのか? 総本塁打数の半分を3人の内野手が占める状況
進撃のホワイトソックス
6月12日(日本時間13日)、ホワイトソックスがドジャースを8対2で下し、3連勝を記録。今季成績を37勝31敗(.544)とし、地区首位を死守した。
昨年のホワイトソックスは、6月12日(同13日)の段階で23勝45敗(.338)だった。最終的には、60勝102敗(.370)で地区最下位に終わった。
| 6月12日時点 | 最終順位 | |||
| 勝敗 | 勝率 | 地区順位 | ||
| 2025 | 23勝45敗 | .338 | 5 | 5 |
| 2026 | 37勝31敗 | .544 | 1 | |
そんなホワイトソックスが、今季は大健闘をつづけている。好調の理由は、得点力の向上だ。
【独自考察】好調の要因は「3人の内野手」
今季のホワイトソックスは、パワーに満ち溢れている。以下は、昨季と今季ここまでの「得点力に関するスタッツ」を比較したものだ。
| 試合数 | 1試合平均得点 | 本塁打 | wRC+ | |
| 2025 | 162 | 3.99 | 165 | 88 |
| 2026 | 68 | 4.79 | 92 | 107 |
もっともわかりやすいスタッツが本塁打数だ。昨季、チームの総本塁打数は「165本」でリーグ14位だった。しかし今季は、68試合を終えた時点で、すでに「92本」を記録している。
今季、ホワイトソックスの打線を牽引しているのは、村上宗隆、コルソン・モンゴメリー、ミゲル・バルガスの3人だ。この3人だけで計「52本塁打」を放ち、チーム総本塁打の56.5%を占めている。
村上はセンセーションを巻き起こしている。開幕からホームランを量産し、ルーキーとして史上初となる「5月中に20本塁打」をクリア。右ハムストリング(太もも裏)を痛めた影響で5月末から戦列を離れているが、本塁打数は依然としてリーグ3位につけている。
モンゴメリーは成長著しい2年目の正遊撃手。昨季はわずか77試合の出場でチームトップのrWAR(7.7)を叩き出した。今季はここまで16本塁打、OPS.791をマークしている。
バルガスはブレークを迎えた三塁手だ。バットスピードが70.6マイルから74.1マイルに上昇し、バレル性の打球を打てるようになった。持ち前の選球眼は健在で、四球率(15.2%)はリーグ6位にランクイン。OPS(.878)もリーグ10位に位置づけている。
| 本塁打 | OPS | ISO | wRC+ | |
| 村上宗隆 | 20 | .938 | .320 | 156 |
| コルソン・モンゴメリー | 16 | .791 | .254 | 120 |
| ミゲル・バルガス | 16 | .878 | .251 | 140 |
この3人を中心に、ホワイトソックスは得点力の向上に成功。「wRC+」は昨季から19ポイントもアップしており、1試合の平均得点数は「4.79」に達しているのだ。
ホワイトソックスはこのまま突っ走れるのか
ホワイトソックスがこの攻撃力を維持できれば、2021年以来、5年ぶりの地区優勝も現実味を帯びてくる。村上も7月中には復帰できる見込みだ。
課題は投手陣で、チーム防御率(4.25)はリーグ9位。トレード・デッドラインでは、エースのデービス・マーティンにつづく有力なスターターがほしいところだ。
また、村上、モンゴメリー、バルガスにつづき、さらなる若手野手のブレークも待たれる。現在はこの3人の得点力に依存している状態であり、故障などが発生した場合に崩れる可能性がある。
注目はサム・アントナッチ。4月にデビューしたルーキーで、ここまで50試合(201打席)でOPS.760をマーク。出塁率が高く、リードオフマンに起用されている。
過去3年連続で100敗を喫しているホワイトソックスが、史上最大の番狂わせを起こそうとしている。