ヤンキースの獲得候補に鈴木誠也が浮上
名門球団のラストピースとなるのか。7月27日(日本時間28日)、米スポーツメディア『スポーツ・イラストレイテッド』のカール・ラスムッセン記者が「ヤンキースが獲得を狙う3人の外野手」と題した記事を公開。記事のなかで、ヤンキースが鈴木誠也の獲得に動く可能性を言及した。
ヤンキースはいま、非常事態に陥っている。ジャンカルロ・スタントは右ふくらはぎを痛めて4月末にチームを離脱し、主砲のアーロン・ジャッジは6月に肋骨を疲労骨折した。ふたりとも、復帰の目処は立っていない。加えて、7月26日(同27日)にはコディ・ベリンジャーが故障者リストに登録された。前日のフィリーズ戦でツーベースを放った際に左ハムストリングを痛めてしまったのだ。
アーロン・ブーン監督によると、ベリンジャーは復帰までに1ヶ月以上を要する見込みだという。これを踏まえて、現在のヤンキースは外野手の層が薄い状況となっている。
頭数が足りないわけではない。ジャッジが離脱して以降、ジェイソン・ドミンゲスが右翼での出場機会を増やした。また、ベリンジャーに代わってスペンサー・ジョーンズがコールアップされ、7月27日(同28日)のホワイトソックス戦ではさっそく「8番・中堅」で起用された。
しかし、ドミンゲスはここまで182打席で6本塁打、OPS.658、ジョーンズは89打席で2本塁打、OPS.661にとどまる。2人ともチームのトッププロスペクトだが、本来の打撃力を発揮できていないのだ。

トレード市場では「右の外野手」を狙う
ラスムッセン記者はこの現状を踏まえ、ヤンキースが今夏のトレード市場で外野手の獲得を目指すと分析。また、現在のラインナップが左打者偏重であるため「右打ちの外野手を獲得できれば一石二鳥だ」と記している。
ラスムッセン記者は獲得候補として、鈴木、レーン・トーマス(ロイヤルズ)、テイラー・ウォード(オリオールズ)の名をあげた。このなかで、鈴木はもっとも高い得点力を誇る。今季は右翼手、または指名打者としてここまで90試合に出場し18本塁打、OPS.824をマーク。シーズン終了後にFAとなることから、トレード市場で存在感を高めている。
カブスは鈴木を放出する勇気があるのか
しかし、カブスが鈴木を手放すのかは不透明だ。たしかに、鈴木をトレードチップとすれば、対価として手薄な先発投手を補強できるかもしれない。
一方で、もしカブスが鈴木を放出すれば、チームの得点力は格段にダウンするだろう。カブスは現在、ナ・リーグ中地区首位のブルワーズに6ゲーム差をつけられている。ワイルドカード争いでは首位の座をキープしているものの、ナ・リーグは全体的に混戦模様で、予断を許さない状況だ。
鈴木に代わる右翼手としてマット・ショウがいるが、現在は左手を痛めて故障者リストに登録されているまた、マイケル・コンフォートも鈴木に比べて見劣りするし、メインポジションも左翼だ。
マイナーにも即戦力級の外野手がいない。強いてあげるなら、7月にマイナー契約を結んだグレッグ・ジョーンズくらいか。
いずれにせよ、ヤンキースがトレード期限までに外野手の補強を敢行する可能性は高い。果たして鈴木誠也が名門球団のラストピースになるのか。答えはすぐそこまで迫っている。
■文・構成 MLB通信編集部
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