レンジャーズへ移籍のロバート・ガルシア マイナーで芽が出ず「引退」するもまさかの理由で現役復帰?そのワケとは

 12月22日(日本時間23日)、ワシントン・ナショナルズとテキサス・レンジャーズが1対1のトレードを発表した。ナショナルズはレンジャーズから一塁手のナサニエル・ロウを獲得し、レンジャーズはナショナルズから救援投手のロバート・ガルシアを獲得する。

 ガルシアは今シーズン、ナショナルズで72試合に登板し13ホールドをマークした。投球の31.2%を占めるチェンジアップは平均87.7マイル(141.1km/h)で、whiff率(空振り率)は37.2%と高水準を誇る。今シーズンのガルシアのK/BB(1四球に対する奪三振の数、高いほど良い)は4.69であることから、コントロールをベースに三振を奪うタイプのピッチャーだとわかる。

 マーリンズ公式ラジオ番組『マーリンズ・レディオ・ネットワーク』のスコット・コーンバーグ氏は自身のXに、ガルシアがメジャーの舞台で活躍するまでの数奇なエピソードを紹介している。

 ガルシアは2017年にドラフト15巡目(全体450位)でロイヤルズに入団。以降はロイヤルズのマイナーチームで経験を積んだものの、2021年までの4シーズンで10勝12敗、防御率5.67と低空飛行を続けた。

 同氏によると、ガルシアは2021年シーズンオフに引退手続きをおこない、ベースボールと決別。第二の人生を歩むために、一般的な仕事も開始していたという。ところが、21年の12月におこなわれた「ルール5ドラフト」で引退したはずのガルシアがなぜかマーリンズに指名されたのだ。

 「ルール5ドラフト」はメジャーリーグでの出場機会に恵まれない若手有望株にチャンスを与えるために行われる移籍システム。ガルシアはマイナー枠で指名されたため、翌22年シーズンはマーリンズのマイナーチームに所属することになった。

 実は、ガルシアが提出していた引退手続きの書類の一部に不備があった。それにより正式には引退手続きが受理されておらず、有資格者のひとりとしてルール5ドラフトでの指名につながったのだという。一度はメジャーの夢を諦めたガルシアであったが、まさかの展開に可能性を見出し、新たな挑戦へと踏み切った。

 2022年にはマイナーリーグで最高レベルとなる「AAA」でプレーし1勝5敗をマーク。翌年の23年は自身初となるアクティブロースターに登録され、7月14日のオリオールズ戦でメジャーデビューを果たした。シーズン途中にナショナルズに移籍し24試合に登板をマークし、メジャー初勝利も挙げた。そして今シーズン、ガルシアは左投手としてメジャー全体4位タイとなる72試合で起用されるタフネスリリーバーへと変貌を遂げた。

 〝書類の不備〟からメジャーリーグへ上り詰めたガルシア。レンジャーズではどのような活躍をみせてくれるのだろうか――