フィリーズのホセ・アルバラードがドーピングにより出場停止へ 防御率リーグ12位のブルペンが更に苦しく

リリーフ左腕が「違法薬物」で出場停止に

 東の強豪に逆風が吹いた。5月18日(日本時間19日)、フィリーズのホセ・アルバラードが禁止薬物の使用により80試合の出場停止となったことがわかった。米紙「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者が自身のXで伝えている。

 現地報道によると、大リーグ機構が実施したドーピング検査の結果、アルバラードから運動能力の向上を促すテストステロンが検出されたという。メジャーリーグではドーピングに対する取り締まりが厳格化しており、年間を通じて1万件を超える検査が実施されている。3月末には、ブレーブスのジュリクソン・プロファーがドーピング検査にひっかかり80試合の出場停止となったばかりだ。

 アルバラードはレイズに在籍した2018年にリーグ最多ホールドをマークした救援左腕。2021年からフィリーズでプレーし、昨シーズンはチーム2位の66試合に登板した。今シーズンはここまでチーム最多の20試合に登板し、防御率2.70を記録している。

【関連記事】ブレーブスのプロファーが出場停止へ 緊急スタメンはデラクルーズ、新加入のバードゥーゴに好機到来

【関連記事】フィリーズ、ブルペン崩壊でメジャー最多のブロウンセーブ ライアン・ヘルズリーのトレード獲得論も

ブルペン陣に課題があるフィリーズ

 フィリーズの課題はブルペンだ。救援投手に限定したチーム防御率は4.66でリーグ12位。今シーズンからチームに加わったジョーダン・ロマーノは2度のオールスター出場を誇る実力派で、新クローザーとして期待されている。しかし、移籍後初登板となったナショナルズとの開幕戦で2失点。4月19日(同20日)のマーリンズ戦では2本塁打を浴び6点を失うなど不安定な投球がつづいている。現在、ロマーノは18試合に登板し4セーブ、防御率は7.71だ。

 昨シーズンに64試合で投げたオリオン・カーケリングも、今シーズンはここまで防御率4.32と本調子を取り戻せていない。アルバラードと並び、チーム最多の20試合に登板しているのがマット・ストラム。比較的に安定しているものの、5月に入り3試合連続で失点を記録したのが気がかりだ。その他にも、ジョー・ロスタナー・バンクスカルロス・ヘルナンデスは揃って防御率4.30を上回っている。

 不安定なブルペン陣のなかでも頼りになっていたアルバラードだけに、80試合の戦線離脱は大きな痛手となるだろう。今シーズン終了後にカイル・シュワーバーJ・T・リアルミュートらがFAとなることから、17年ぶりのワールドシリーズ制覇を至上命題としているフィリーズ。この逆境にどう立ち向かうのか。